歯ブラシを握るのがうまくいかない場合、歯ブラシの柄にホースやガーゼなどを巻いて太くすることで握りやすくすることができます。また、取っ手をつけたり、マジックテープを利用して手に固定する方法もあります。
脳性マヒなどで手や頭が動いてうまくできない時は、座った姿勢で片方の手で支えてみるとうまくいくことがあります。
脳梗塞などの片側マヒで、利き手が不自由になった場合、不慣れな手でみがくと力が入り過ぎてしまうことがありますので注意しましょう。また、お口の中の感覚が以前と違うために、みがけていると思っていても、マヒ側に汚れが多く残ってしまうこともよくあります。お口の中を鏡でよく見て汚れが残っていないか確かめてみることも大切です。
また、電動歯ブラシを使うとうまく歯をみがけることもあります。特に上肢に機能障害があって、歯ブラシは使えるが細かな動作ができない人には有効なことがあります。しかし、電動歯ブラシ自体の重さの問題もあり、毛先をみがきたい部位にきちんと当てることができなければ、その効果は十分とはいえません。歯科医院等で相談されてから使用した方がよいでしょう。 |