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歯の外傷のお話
歯の外傷について
下の図は、歯とその周囲の組織図です。まず、これを知っておいて下さい。

※歯髄(しずい)
歯の中にある神経と血管を含む組織

※歯根膜(しこんまく)
歯の根と骨の間にあるやわらかい膜状の組織(根の周りについているブヨブヨしたもの)

1. 歯の外傷について
2. 歯の外傷の予防について
Q&A
Q1. 歯を打って、一部が欠けてしまいました。元通りになるでしょうか?
Q2. 転んで歯がグラグラしています。だいじょうぶでしょうか?
Q3. 人とぶつかって、上の前歯が抜け落ちました。まず、何をしたらいいので しょうか?
Q4. 歯を強く打って歯ぐきにめり込んだようになっています。このような状態でも、元通りになおるのでしょうか?
Q5. 以前、転んで打った歯の色が変わってきました。
痛みはありませんが歯医者さんに行った方がいいでしょうか?
Q6. 乳歯の外傷は永久歯に影響があるでしょうか?
乳歯で色が変わった場合、生え替わりに問題は起こりませんか?
Q7. 学校などで歯の外傷が起こった場合に備えて、保健室に用意しておいた方がよいものはありますか?
歯の外傷について
写真資料に付きましては、昭和大学小児成育歯科学教室、及び日本歯科医師会HPのご好意により使用させていただきました。
 1、歯の外傷について
転んだりぶつかったりして、歯に強い力(衝撃)が加わると次のようなことが起こります。
@歯が欠けた、折れた。(歯の破折)
歯の外傷で多くみられるのが歯冠(しかん)破折です。
歯冠(歯の口の中に出ている部分)が欠けたり、折れてしまった状態です。
大きく欠けた場合、歯の中の歯髄が露出してしまいます。
A歯がぐらぐらしている。(動揺・根の破折・脱臼)
歯は欠けていませんが、大きくぐらついている状態です。歯ぐきにも傷ができています。歯ぐきの中で、根が折れている場合もあります。
B歯が抜けてしまった。(脱落)
歯が完全に抜けて落ちてしまった状態です。
C歯が歯ぐきにめり込んだ。(埋入・骨折)
強い衝撃を受け、歯が歯ぐきの中にめりこんでいる状態です。
根の周りの骨が折れている場合もあります。
D歯が変色してきた。
歯を強く打ったりした場合、しばらく経ってから黒っぽく変色してくることがあります。
これは、歯の歯髄が中で死んでいる恐れがあり、さらに色が悪くなったり、根の周囲に病巣ができたりすることもあります。
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 2、歯の外傷の予防について
歯の外傷は、小さなお子さんの遊びが活発化する時期に一気に増えます。転倒、転落、衝突、くわえ歩きなどしないように親の注意が大切です。
また、スポーツの最中に歯やお口にけがをすることが多くみられますが、その予防のためにお口に装着する『マウスガード』というものがあります。マウスガードの詳しい情報は『マウスガードの話』をご覧ください。
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Q&A
Q1 歯を打って、一部が欠けてしまいました。元通りになるでしょうか?
A1

折れた歯の欠けた部分の大きさで、治療は少し異なります。
破折の程度により、おおむね以下の様に分類されます

(1)欠けた部分が歯髄まで達していない場合
通常は歯と同じ色の樹脂などで欠けた部分の修復を行います。また、欠けた歯を元通りに接着できる場合もありますので、破折片をお持ちください。ただし、欠け方によっては使えないこともあります。


(2)欠けた部分が歯髄まで達してしまっている場合
歯髄を残せる場合は保護をしたのち、樹脂などで欠けた部分の修復を行います。しかし歯髄への傷害が大きい場合には、歯髄を取る治療を行う必要があります。また、大きく欠けた場合は差し歯などのかぶせる方法で歯を修復します。

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Q2 転んで歯がグラグラしています。だいじょうぶでしょうか?
A2 歯の位置が変わらず揺れが小さければ、硬いものを噛まないなど安静にしていれば、揺れは1週間程度で収まってきます。
しかし、揺れが大きい場合や噛むと痛むような場合、健康な歯と添え木のような物で2〜3週間固定し、より安静にする必要があります。
いずれにせよ、転んだ際に他の組織にもダメージを受けている可能性がありますので、早期の歯科受診をおすすめします。
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Q3 人とぶつかって、上の前歯が抜け落ちました。まず、何をしたらいいのでしょうか?
A3

歯が抜けてしまった場合、治療の重要なカギとなるのは、「歯根膜」と呼ばれる歯の組織です。これが新鮮な状態で保存されていればほぼ元通りに口の中に戻すことが出来ます。ただ、乾燥してしまうとその可能性は低くなります。

(1) まず、水道水で歯に付いた汚れを洗い流しましょう。このときはごしごしこすったりして汚れを拭き取らないようにしましょう。歯の根の部分は持たずに洗い流しましょう。

×

(2) 次に学校の保健室に“歯牙保存液”(Q7参照)があれば、そこに浸けて24時間以内に歯科医院を受診して下さい。“歯牙保存液”がなければ、牛乳か生理食塩水、または水道水でもかまいませんので、とにかく乾燥させないようにすることが大切です。そして早急に歯科医院を受診しましょう。

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Q4 歯を強く打って歯ぐきにめり込んだようになっています。このような状態でも、元通りになおるのでしょうか?
A4 歯が歯ぐきにめり込んだ状態を「埋入(まいにゅう)」と言います。

(1)乳歯の場合

乳歯が埋入した場合は元の位置まで引っ張り出して、周りの歯と固定をして歯がその位置に安定するまで待ちます。埋入が浅い場合は、そのまま経過観察をします。

(2)永久歯の場合

永久歯でも生えかけの場合はこれからの生えてくる力(萌出力)を期待して経過観察を行います。深く埋入している場合は元の位置まで引っ張り出して周りの歯と固定をします。ただ、歯が埋入した場合は歯の周りの骨が折れてしまっていることが少なくありません。その場合、歯根膜が傷つけられると、脱落したり、歯根が吸収されたりと経過が思わしくないこともあります。

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Q5 以前、転んで打った歯の色が変わってきました。
痛みはありませんが歯医者さんに行った方がいいでしょうか?
A5 転倒などで歯を強く打った場合、数ヶ月たってから歯髄が壊死し歯の色が黒ずんでくることがあります。歯が変色するのは、外力によって歯が大きく動き、歯髄が損傷し内出血を起こすのが原因です。ぶつけた直後は歯がピンク色に見えることもあります。痛みがなくても、細菌の感染を起こすと、歯ぐきが腫れてきたりしますので、いずれの場合も早めに受診するようにしましょう。
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Q6 乳歯の外傷は永久歯に影響があるでしょうか?
乳歯で色が変わった場合、生え替わりに問題は起こりませんか?
A6

永久歯の歯冠は早い時期に完成するため、乳歯の外傷の多くは永久歯への影響はないと考えられます。しかし外傷の程度によっては、永久歯の変色や変形、萌出異常などがまれにみられることがあります。6歳頃に、片方の前歯だけがなかなか生えてこないといった場合は、歯科医にご相談下さい。
乳歯で色が変わった場合は、外傷により歯髄が損傷を受け、歯髄が一時的もしくは永久的に死んでしまったと考えられます。乳歯は永久歯と違い、歯髄が回復し、歯の色が元に戻ることがまれにあります。しかし、変色したまま放置すると歯髄が感染を起こし、乳歯の根の下に膿がたまり、永久歯の形成や生え替わりに問題が起こることもあります。そのため歯髄の治療が必要なことがありますので、歯科医になるべく早くご相談下さい。

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Q7 学校などで歯の外傷が起こった場合に備えて、保健室に用意しておいた方がよいものはありますか?
A7

「歯の保存液」という液体が市販されています。
歯が抜けてしまった場合、再植治療の重要なカギとなるのが歯根膜と呼ばれる歯の組織です。これが生きた状態で保存されていればほぼ元通りに再植できますが、乾燥してしまうとその可能性は極めて低くなるといわれています。保存液がない場合は、乾燥を避けるために牛乳、生理食塩水、口腔内に保管することも可能ですが、歯牙保存液につけた場合の歯根膜の生存時間が24時間であるのに対し、牛乳や生理食塩水

*歯牙保存液「ネオ」 ネオ製薬工業

につけた場合生存時間ははるかに短いため、できるだけ専用の保存液を常備しておきましょう。また洗浄する際は歯の根にさわらないように、頭の部分をつまんで下さい。汚れていれば保存液で洗って、新しい保存液の中につけます(乾燥させない)。歯を持参してなるべく早く歯科医院で受診して下さい。

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