社団法人 吹田市歯科医師会
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お知らせ

吹歯公園アーカイブス(過去のコラム)
 
2018年6月
☆6月4日はむし歯予防デーです

6月4日は“むし歯予防デ―”で、それに合わせて子どもたちは、学校や園などで歯科健診を受診される機会もあることと思います。その結果、むし歯や口腔内のトラブルが発見され治療勧告書を手渡される子どもも多いことでしょう。
ただ、この治療勧告書に対して実際に歯科を受診するのは、高学年になるほど受診率が低下しています。確かに、高学年ほど、学業やクラブが忙しく時間が取れないでしょうが、そのまま放置しておくと、痛みだけでなく学業やクラブのパフォーマンスにも大きな影響を与えることがあるので注意が必要です。
例えば、歯の痛みで集中できずに定期試験や受験で思うような結果を得られなかったとか、スポーツクラブでプレーに集中できずに負けてしまったという話をよく耳にします。
ですから、治療勧告書を貰ったから歯科医を受診するのはもちろんのこと、なるべく定期的に歯科医を受診してむし歯を未然に防ぐようにチェックしてもらったり、むし歯の程度が軽い間に処置してもらうことが大切です。


 
2018年3月
☆歯がすくない人は、転びやすい??

  ご高齢の方から たびたび耳にするお話が『先日、転んで・・・』
『家の中でちょっとしたモノにつまずいて 大けがを・‥』
など、転んだ話をよく耳にします。
大事に至らなければ良いのですが、中には骨折して入院・‥という方もおられる様です。先日これに関係した、興味深い文献を見つけましたのでご紹介します。
『歯を失って義歯を使わなければ転倒のリスクが2.5倍に』厚生労働省の研究班の調査結果です。これによりますと歯の本数が少ない人ほど転びやすく、歯が19本以下の人は、20本以上ある人に比べて2.5倍転びやすくなるというのです。
また、歯の代わりに入れ歯を入れていると 転ぶ危険性が半分に減るそうです!
歯は全部で28本あり、年をとるにつれてその本数は減っていきますが、20本あれば心身ともに健全な生活を送ることができると言われています。
特に奥歯がないと、頭を含めた体全体の重心が不安定となり、バランス機能の低下を招き、脚力に影響が出たりなどして、転びやすくなることが分かっています。
奥歯がなかったり、合わない入れ歯を放置してしまう事は、お口の問題だけでは済まないようですので、天然歯だけではなく、入れ歯も定期検診がとても重要です。


 
2017年12月
☆夏休み企画「歯の学校の夏休み」レポート

  お菓子を食べて虫歯予防をするのはキシリトールが有名ですが、このたび製菓大手のUHA 味覚糖から口の中の悪玉菌だけを退治し、虫歯や歯周病を予防する乳酸菌「L8028」を配合したタブレット菓子「UHA デンタルクリア タブレット」が発売されました。 L8020乳酸菌は、善玉菌はそのままで虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌だけを退治。歯周病菌の持つ毒素を抑え込み口の中の粘膜のガード力を高める効果がある。 80歳で自前の歯を20本以上残そうという官民の健康運動「8020運動」にちなんで 「L8020」と命名されました。


 
2017年9月
☆夏休み企画「歯の学校の夏休み」レポート

  当会ではお口の機能と全身の関わりを学ぶ体験学習「歯の学校」を口腔ケアセンターにて行っております。通常は小学校・保育園単位で募集していますが、平成27年より夏休み期間中に小集団(10名程度まで)を対象とした、「歯の学校の夏休み」を開催しています。
 歯と口に関するクイズゲームから始まり、お話で口腔機能について学んでもらいながら、実習としてガムを用いた咀嚼力チェック、お口の中の細菌を顕微鏡で観察、口唇の筋力測定、ブラッシング指導と、盛りだくさんの内容となっています。また、実際の診療台で歯科医院と同じように器械を用いてもらい、マネキンの口の中をクリーニングする歯医者さん体験は、子どもたちだけでなく引率の親御さんも大興奮です。1時間という短い時間ですが、記憶に残る夏休みの経験になったのではないかな、と思います。
 本年度は終了しましたが、6月4日〜10日の「歯と口の健康週間」にて例年小中学校で配布される「給食(昼食後)の歯みがきの啓発チラシ」に、案内を掲載しています。次年度になりますが、興味のある方はお友達を誘ってぜひ参加してみて下さい。夏休みの自由研究にも活用できますよ。


 
2017年6月
☆むし歯予防デー

  6月には「むし歯予防デー」があります。1928(昭和3)年に、6月4日の語呂合わせで定められてから、実に75年の歴史をもつ由緒ある記念日です。それほど以前から、歯科はいち早く予防と健康づくりに取り組んできました。大きな歯ブラシを使った小学校での歯磨き体操も、当時から行われてきました。現在では、6月4日から10日までを歯の衛生週間として、幅広く府民への公衆衛生活動が繰り広げられています。
  歯の健康という点から考えると、痛みや腫れがあって歯科医院へ通うことは当然のことですが、自覚症状がない時にも、年に数回検診を受けたり、普段歯磨きしにくいところを専門的に清掃してもらうこと(家庭でも大掃除で普段できない所をきれいにするのと同じように)、また、むし歯に詰めたり、かぶせたものが、すり減ったりして合わなくなっている時は、痛みがなくても放置しないでかかりつけ歯科医にみてもらうことが、自分の歯の健康を守る上で大切なことです。

(毎日新聞掲載から引用)


 
2017年3月
☆子どもの歯みがき中の喉突き事故に気をつけましょう!

  1歳の頃から歯みがき習慣をつけることはとても重要ですが、6歳以下の子どもが歯みがき中に歯ブラシをくわえたまま転んで、喉をけがする事故が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけています。消費者庁は2月15日、6歳以下の子どもが歯ブラシを使用している際に転倒したり、人とぶつかったりしてけがをした事故が、2010年からの6年間で139件に上ったことを明らかにしました。1歳児の事故が最も多く、全体のおよそ9割の124件が3歳以下によるものだということです。歯ブラシをくわえたまま転ぶケースが全体の6割以上(65.5%)を占め、ソファからの転落(13.7%)と人や物にぶつかっての事故(10%)が続きます。
  消費者庁は以下のことを呼びかけています。

1)保護者が近くで見守り、床に座らせて歯みがきをさせる
2)喉つき防止カバーなど安全対策が施された
3)歯ブラシを選ぶ
3)仕上げ用の歯ブラシは長く、危険性が高いので、
3)子どもの手届かない場所で管理する


 
2016年12月
☆歯の本数が多いほど歩くスピードが速い??

  みなさん、気が付けばもう師走ですね。体調など崩されてはいないでしょうか?色々と新年を迎えるにあたり、お忙しいかと思います。そんな関西人でなくても歩くスピードが速くなる師走、気になる記事を見つけましたのでご紹介致します。
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近年の研究によると、歯周病を引き起こす細菌は、動脈硬化や心臓病、糖尿病などに関与していることが分かっている。歯の状態は全身の健康と関連があるとされ、弘前大の研究でも、40歳以上の中高年では、口の中に残っている歯の数が多い人ほど、全身の筋肉量が多いか、歩行速度が速い傾向があることが判明している。
弘大医学研究科の歯科口腔(こうくう)外科学講座(小林恒教授)のグループは、同大などが弘前市岩木地区で毎年行っている大規模住民健診「岩木健康増進プロジェクト」で、40〜79歳の男女552人の口腔と健康状態を調査。乾明成医員(29)によると、調査結果を統計的に分析したところ、歯の数が多いほど、男性では全身の筋肉量が多く、女性では10メートル歩行の速度が速い傾向がみられたという。この研究成果は今年6月、加齢医学を専門とした国際雑誌にも掲載された。
弘大の分析結果について、因果関係は現時点ではっきりしないが、歯の数と筋肉の関連については、歯が減ると食事の量や質が落ちて筋肉量が減る−などの要因が考えられるという。筋肉や歩行機能は日常生活に不可欠なため、乾医員は「『80歳で20本以上』という目標が提唱されているように、日頃から歯磨きを心掛けるなど歯を大切にし、健康寿命の延伸を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

出典 東奥日報社 web東奥


 
2016年9月
☆将来は人工知能が診断、ロボットが治療?

  『人工知能、白血病患者救う…10分で遺伝子解析、東大医科研導入』
東京大学医科学研究所が導入した人工知能(AI)が、白血病患者の特殊なタイプの遺伝子を10分で見つけ、治療に役立てていたことが分かった。人工知能が患者の治療に貢献した国内初のケースで、がんなど医療分野での応用につながると期待される。
同研究所は昨年7月、米IBM社の人工知能「ワトソン」に、2000万件以上の生命科学の論文、1500万件以上の薬剤関連の情報を学習させ、がん患者の発病に関わる遺伝子や治療薬の候補を提示させる臨床研究を始めた。「急性骨髄性白血病」の患者で、標準的な抗がん剤治療が合わないとみられた60歳代の女性の遺伝子情報を入力したところ、わずか10分で分析結果が示され、「二次性白血病」という特殊なタイプであることが分かった。医師の判断で女性は治療薬を変更し、数か月で回復、退院した。
ワトソンは、今年3月までに、この女性を含め計41人の診断や治療で有用な情報を提示。同研究所病院副院長の東條有伸医師(血液腫瘍内科)は、「人の手なら2週間はかかる作業。今後のがん治療では膨大な遺伝子情報の分析が重要になるため、大きな成果」と話している。

 (出典:読売新聞8月6日より)

  SF小説や漫画の世界と思っていましたが、ロボットがむし歯治療という時代が近づいてきているのかもしれませんね。

 (2016年9月)


 
2016年6月
☆スポーツドリンクやレモンで歯が溶ける? だらだら食べは「酸蝕歯」のもと

     虫歯の原因は口腔内の虫歯菌が原因だが、最近はスポーツドリンクやレモンなど飲食物に含まれる酸で歯が溶けてしまう酸蝕歯(さんしょくし)になる人が増えているという。歯が黄ばんだり、欠けたりするだけでなく、知覚過敏も引き起こす。
  酸蝕歯は虫歯や歯周病に次ぐ、第3の口腔内の疾患として最近、注目されている。虫歯は虫歯菌の出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患で、歯の溝や歯と歯の間など汚れのたまりやすい場所で局所的に起こりやすい。一方、飲食物の酸が原因で歯が溶けるのが酸蝕歯。酸性度の高い飲食物を食べたり、飲んだりすると口の中全体に広がるため、広範囲で起こるのが特徴だ。
  酸蝕歯の原因になる酸性度の高い飲食物は、酸っぱいものに限らないので注意が必要だ。酸性・アルカリ性を示すpH(ペーハー)値は、数値が低いほど酸性度が強い。虫歯の場合は、口腔内のpHが5・5以下になると歯が溶けはじめる。酸蝕歯で歯が溶けはじめる値はまだ詳しく分かっていないが、虫歯の値を参照し、pH5・5以下の飲食物は酸蝕歯になるリスクを高める傾向がある。
  東京医科歯科大の北迫勇一助教らの調査では、コーラやミカン、スポーツドリンクなどの酸性度が高く、またドレッシングや栄養ドリンクなども酸性度が強い傾向にある。健康ブームでお酢を飲む人が増えているが、酸蝕歯の原因になるリスクがある。北迫助教によると、ダイエットのために毎日コップ2杯の黒酢を原液で飲んでいた女性が、酸が原因で前歯の象牙質が露出してしまったり、ミカンを毎日食べていた人が酸蝕歯になった例もあったという。
  酸蝕歯を予防するには、歯を長時間、酸にさらさないことが大切だ。酸性度の高い飲食物をだらだら飲んだり食べたりするのはやめた方がいい。また、唾液は酸を洗い流したり、中和する作用があるほか、含まれるミネラル成分がエナメル質を補修する。食後にガムをかんで、唾液を出すようにしたり、酸性の飲食物をとった後に、水やお茶などを飲むのも有効だ。北迫助教は「酸蝕歯は虫歯のない、きれいな口の中でも発症する。原因となる飲食物を把握し、しっかりと予防してほしい」と話している。

 (出典:産経ニュース)


 
2016年3月
☆残存歯が少ないと…認知症リスクも高い!?要介護の状態になりやすい!?
残存歯が多いほど…寿命は延びる!?


  昨年6月、日本歯科医師会が「健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015」をホームページに掲載しました。これは、最新の「歯科と健康」に関連する研究成果を集めた重要な資料です。そのデータによりますと、65歳以上の日本人2万人以上を対象とした4年間の調査では、残った歯の数が少ない人ほど寿命が短くなることが明らかになりました。
  また歯を失い、入れ歯を使用していない場合、歯が20歯以上残っている人や入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクも最大1.9倍に上昇することが分かったそうです。さらに、保有する歯が19歯以下の人は、20歯以上残存する人と比較して要介護認定を受ける割合が1.2倍に上昇し、要介護状態になる危険性も歯が少ない人ほど高いことも分かりました。
  これらの結果は、多くの医学研究に関する国内外の研究のデータベースから1,000件以上の質の高い研究論文を選んで分析されたもので、エビデンスに基づいた信頼のおけるものですが、今後のさらなる研究が必要だと思います。よく高齢者には、抜けた歯があってもそのままにしていることがありますが、こうした結果から、歯の重要性がわかると思います。高齢になっても歯をできるだけ維持する、また、もし失っても義歯を作製する、口腔のメンテナンスをしておくことが、今後の健康長寿に役立つといえると思います。
  さて、みなさんの歯の残存歯の現状はどうでしょうか? 近年、高齢者の残存歯数は増加傾向にあり、80歳で平均して14本の歯が残存しているそうです。厚生労働省や日本歯科医師会の推進する8020運動ですが、6年毎に実施する歯科疾患実態調査によると80歳で20本以上の歯を有する者の割合は38.3%(平成23年歯科疾患実態調査)であり、平成17年の調査結果24.1%から増加しています。国の目標は平成34年度までに50%まで引き上げることを掲げています。
  ちなみに吹田市では平成26年度成人歯科健診の受診者のデータによると、56.2%とすでに目標を達成しております。高齢になってから後悔するのではなく、若いうちから歯の大切さについて心がけましょう。

 ※健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015(日本歯科医師会) 


 
2015年12月
☆受動喫煙で子の虫歯2倍に、京大チーム 唾液成分変化が影響か

  家族の吸うたばこの煙にさらされた子供は、家族に喫煙者がいない子供に比べて、3歳までに虫歯になる可能性が2倍になったとの研究結果を、京都大の川上浩司教授と田中司朗准教授らのチームが23日までに、英医学誌BMJに発表した。  チームは、神戸市で2004〜10年に生まれた7万6920人のデータを解析。生後4カ月での受動喫煙の状況と、3歳時点で1本以上の虫歯や歯の欠損、治療歴があるかどうかを調べた。その結果、家族に喫煙者がいる子は全体の55.3%おり、家族に喫煙者がいない子に比べて虫歯になる可能性が1.46倍になった。特に、面前で吸われる環境にあった子では2.14倍に高まったという。これまでの研究では、受動喫煙によって唾液の成分が変化し、虫歯の原因菌が集まって歯垢(しこう)や虫歯ができやすくなる可能性が示されている。川上教授は「子供の健康な発育のため、大人は生活習慣に十分気を付けるべきだ」と話している。

(出典 日本経済新聞2015年10月)

先日この様な研究発表がありましたので記載してみました。喫煙率は下がっていますが子供の成長には環境に影響を受けること考慮しなければなりませんね。

 
2015年9月
☆お宅は大丈夫?夜更かしする子どもの4割は「歯磨きなしで就寝」

  いよいよ2学期もスタートし、子どもたちも規則正しい生活に戻ってこられたかと思いますが、まだまだ夏休みについてしまった夜更かしの習慣が抜けきらない子どももおられるようです。夜更かしとお口について書かれたコラムがありましたので、一度お読みになられて、親子で話し合われてみてはいかがでしょうか?

お子さんの就寝時間は何時ごろでしょうか? 携帯電話端末を利用して夜遅くまで友人とコミュニケーションを取っている子どもが増えているそうです。そうした夜更かしが単に心身の健全な発育にだけでなく、歯の健康にも好ましくない影響を与える恐れがあると分かってきました。そこで今回は、ライオン株式会社の発表した情報を参考に、子どもの夜更かしが引き起こす歯のトラブルのリスクについてまとめたいと思います。

■子どもの歯磨き回数を今すぐチェック

数年前に行われた文部科学省の調査で、中学2年生の半数、高校2年生のほぼ全員が携帯電話端末を持っていると分かったそうです。そのうち、かなり多くの中高生が無料通話アプリなどを利用して深夜12時過ぎまで友人とコミュニケーションを取っているとも分かっています。親としてはトラブルや高額な請求など、いろいろと心配な点があるかと思いますが、実は深夜まで起きている子どもの歯の健康も心配した方がいいと分かってきました。

ライオン株式会社が行った意識調査によると、深夜12時過ぎまで起きている中高生の4割が歯を磨かずに寝ているという結果が出ました。さらに、遅くまで起きて夜食や間食をする中高生の3人に1人が、歯磨きをせずに寝ているということも分かったのです。

夜間は口の中の唾液(だえき)が少なくなります。唾液は口の中の虫歯菌や歯周病菌を洗い流してくれる力を持っていますが、夜の間は分泌量が減るので、歯を磨かずに寝ると口の中が細菌だらけになってしまうのです。

また、夜間に間食として炭酸飲料を口に入れれば、口の中が一気に酸性に傾きます。夜遅くまで起きて、お菓子を食べて炭酸飲料を飲み、歯を磨かずに眠るような毎日を繰り返していれば、あっという間に歯が穴だらけになってしまう恐れがあるのです。

■オーラルケアを徹底させる

中高生ともなると、なかなか親の助言に耳を傾けてくれないかもしれませんが、子どもの悪い習慣を放置してしまうと、きれいな歯が1本もなくなってしまうかもしれません。

眠る前のオーラルケアは1日の中でも最も大切だと言われています。フッ素の入った歯磨き粉を使って歯を磨かせ、できれば歯間ブラシやフロスも使わせてください。眠る前にアルカリイオン水をコップ1杯飲ませたり、デンタルリンスを口に含ませたりすればさらに効果的だといいます。ムシ歯などにかかってからの治療ではなく、かかる前の予防を大切にする“予防歯科”という考えも広まってきています。

歯科医院での定期的な健診等を通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科専門家の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で積極的に健康な歯を守っていくことが重要です。

ただ、親自身がオーラルケアに関する知識を持ち、実践していなければ説得力がありません。まずは自分からという心持ちで、意識を変えてみるといいかもしれませんね。

以上、夜更かしをするお子さんの歯に迫るリスクをまとめましたが、いかがでしたでしょうか? 高校生の歯は永久歯なので、健康が損なわれてしまうと取り戻すことは難しいもの。就寝前のお手入れを怠ると、口臭の問題も出てきます。お子さんが今後の人生で大きく口を開いて笑えるようにしてあげるためにも、生活習慣と歯のお手入れをチェックしてあげてください。

(出典 マイナビニュース)

【参考】
※ 中学生・高校生の生活実態とオーラルケア意識調査 - ライオン株式会社
※ 子どもの携帯電話等の利用に関する調査 - 文部科学省

 
2015年6月
☆「歯」を失うと、記憶力も運動能力も失う、研究結果で明らかに〜

  うっかりサボってしまう歯磨きや歯医者の定期検診。ついつい手がのびてしまう甘いモノ。その知らず知らずの悪習を甘く見てはいけない。イギリスの研究で、歯の喪失が心身機能の低下を招くことが判明した。

   口腔内疾患は、人々の生活の質を左右する。今回の「歯」に関する研究結果は、日常の歯磨きや、定期的なクリーニング、そして虫歯や歯周病の早期治療の重要性を再確認させてくれるものだ。イギリスで行われた10年間の追跡調査では、歯を失うと、記憶力などの認知機能が低下するという結果がでた。そればかりか、運動能力も同様に低下してしまう可能性があるという。

   「歯の喪失と心身機能の衰えの関係は、多くの場合、社会経済地位と関連していることがわかります」と話すのは、イギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで疫学・公衆衛生学を専門とするジョージオス・ツァコス博士だ。

   彼は、歯の喪失が招く心身への影響を見極めるため、イギリスで60歳以上の被験者3,166人を10年間にわたって追跡調査した。

   「American Geriatrics Society」で発表された論文によると、ツァコスが行った実験は、じつにシンプルなものだ。被験者たちの認知力を調べるための実験では、まず10個の単語を聞いてもらい、それらのすべてをすぐに思い出せるかどうかをテストした。そして10分後、再テストすることは知らされなかった被験者らに、再び同単語セットの記憶想起をしてもらった。また、運動能力を調べるには、約2.4メートルの距離を2回歩いてもらい、被験者らの歩行スピードを計算した。

   歯の喪失と、人口統計学的特徴、身体の健康状態、健康習慣、精神状態、そしてこれらに関連するバイオマーカーを考慮したうえで行われた分析結果は、自然歯が残っている人と、すべての歯を失ってしまった人の心身機能を10%ほど隔てるものとなった。通常、加齢とともに心身機能の低下は認められるものだが、さまざまな要因を考慮した後でも、全歯欠損の被験者は、自然歯のある被験者と比べて記憶想起できた単語数が少なく、歩くスピードも遅くなった。

   今回の研究では、歯の喪失のなかでも「全歯欠損」は、社会経済地位にかかわらず心身機能の低下を招くことが示唆されている。ツァコスは咀嚼力が弱くなることによる栄養状態の低下や、口腔内の炎症反応などを理由に挙げており、特に60から74歳までの人たちの全歯欠損は10年後の精神的・肉体的な衰えのマーカーとして使うことができると話す。しかし75歳以上で全歯欠損となっても、衰えはそこまで顕著にはみられなかったという。何が原因であれ、歯を多く失うということは、その後の心身機能低下をうながす危険因子になるということが言えます。

(2015年 産経ニュース)

 
2015年3月
☆歯の外傷〜その時どうする?〜

  よく子供たちが、学校の校庭や公園で元気に走り回っている姿を目にします。小さな子どもたちはひじやひざに生傷が絶えません。のびのびとたくましく育つには多少のけがは付き物と考えられている方も多いと思います。しかし「歯の外傷」に関してはどうでしょうか?むし歯や歯周疾患とは違い突発的に起こる外傷については知っているだけで治り方が全く違う場合があります。今回はこの対処法と予防法についてお伝えします。

  歯の外傷で、歯の一部が欠けてしまった時や歯がぐらぐらしている時や歯が歯ぐきにめり込んだ時は速やかに歯科医院を受診してください。歯が完全に抜け落ちてしまった場合は、まず抜けてしまった歯を探してください。見つけたら歯冠(歯ぐきから出ている部分)を持って軽く水洗いをしてください。この時、気を付けていただきたいのは歯の根の部分を持たないことと根の表面の薄い膜(歯根膜)をこすってとらないことです。ぼさぼさして汚れのように感じますが、この部分が骨にくっつく組織ですので良い状態で早く歯科医院を受診することが治療後の歯の寿命に大きく影響します。歯科医院に持って行く一番いい方法は歯の保存液にひたして持って行くことです。聞きなれないものですが学校では保健室においてあることもあります。保存液の無い場合は牛乳の中に浸して持って行って下さい。牛乳も無い場合には本人のほっぺたと歯ぐきの間に入れてすぐに受診してください。くれぐれもティッシュペーパーにくるんだりはしないでください。

  外傷の予防法としてマウスガードが有効です。マウスガードは上あごの歯全体を覆い、コンタクトスポーツ等で歯とお口の周りのけがを予防するものです。オーダーメイドのマウスガードは歯科医院で2回の通院で作製することができますが、保険外診療となりますので詳細は各歯科医院にお問い合わせください。

 
2014年12月
☆仏陀の歯を祀った寺

  スリランカには仏歯(仏陀の歯)を祀った「ダラダー・マーリガーワ寺院」があるのをご存じでしょうか。仏歯は4世紀にインドよりもたらされ、王の権威の象徴とされてきました。王都が移動すると共に仏歯も移動し、「仏歯の安置所」で祀られてきたそうです。この寺院はスリランカ中部州の州都キャンディにあり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

  仏歯は1985年日本にも分けられ、現在は香川県小豆郡土庄町にある小豆島大観音仏歯寺に祀られています。50〜60mあると言われる観音像は「しあわせ観音」とも呼ばれ、仏歯はこの胎内の部屋に置かれているそうです。

  歯に携わる者としては、どちらも一度訪れてみたい場所です。

 
2014年9月
☆「むし歯の少ない12歳」14年連続日本一の県とは?

  2013年の新潟県内12歳児の1人平均虫歯本数(治療済みの歯も含む)は0.6本と全国平均1.05本を大きく下回り、14年連続で全国最少を維持したことが文部科学省や県の調査でわかった。 治療済みも含め虫歯のない12歳児の割合は76.2%だった。県健康対策課によると県内では1980年の12歳児の虫歯本数は5.03本だったが、81年から県医師会や県教育委員会などが「むし歯半減10か年運動」を展開。フッ化物を含んだ液を使ったうがいや給食後の歯磨きなどの指導を進め、2000年には虫歯本数1.81本と全国最少を達成した。県内では13年、9割以上の小学校で歯垢染色剤による磨き方指導や給食後の歯磨きが行われている。同長年の地道な取り組みが結びついた結果。

―― やはり「継続は力なり」ですね。                  

 
2014年6月
☆歯の本数で・・・歯が少ない人は、転びやすい??

  私たち歯科医師は、患者さんと歯の治療以外のお話もすることがあります。その中で、ご高齢の方からたびたび、『先日、転んで・・・』『家の中でちょっとしたモノにつまずいて大けがを・・・』など、転んだ話をよく耳にします。大事に至らなければ幸いですが、中には骨折して入院・・・という方も見える様です。先日これに関係した、興味深い文献を見つけましたのでご紹介します。

『歯を失って義歯を使わなければ転倒のリスクが2.5倍に 』厚生労働省の研究班の調査結果です。健康な高齢者1763名に対して厚生省が調べた研究結果(2012年8月)この調査結果によると歯の本数が少ない人ほど転びやすく、歯が19本以下の人は、20本以上ある人に比べて2.5倍転びやすくなるというのです。また、歯の代わりに入れ歯を入れていると 転ぶ危険性が半分に減るそうです!

★通常歯は全部で28本あり、年をとるにつれてその平均本数は減っていきますが、20本あれば心身ともに健全な生活を送ることができると言われています。

  特に奥歯がないと、頭を含めた体全体の重心が不安定となり、バランス機能の低下を招いたり、脚力に影響が出たりなどして、転びやすくなることが分かっています。奥歯がなかったり、合わない入れ歯を放置してしまう事は お口の問題だけでは無い様です。自分の歯だけではなく入れ歯の定期検診がとても重要です。 あなたの歯は大丈夫ですか?

 
2014年3月
☆「妊活女子必見!既知率たった35% 『歯周病』には早産を招く危険が」

みなさん、待ちに待った春の到来ですね。あちこちで新しい生命の誕生が見られるようになり、世の中が活動的になっていく季節です。  さて、こんな記事を見つけました。歯周病と妊娠の関係について書かれていますので、これから妊娠をお考えの方は是非ともご一読いただき、参考にしてくださいね。

− 妊活女子必見!既知率たった35%『歯周病』には早産を招く危険が −

  40歳前後で不妊に悩む女性が増える中、晩婚化やキャリアウーマンの増加により、妊娠適齢期に女性が妊娠できる社会状況にないことも大きな議論に。しかし高齢出産は母体にもリスクがあるばかりでなく、高齢出産といわれる年齢の女性がかかりやすい歯周病が、胎児に与える影響が大きいことをご存じでしたか?
  今回はコウノトリを待っている女性に知っておいて欲しい、妊娠前に治しておきたい歯周病のお話をご紹介します。

■歯周病がお腹の赤ちゃんに与える影響

  歯周病の病原菌から出る毒素は、胎盤を伝わって胎児の成長を邪魔することがあります。その菌は子宮筋を収縮させることで早産につながったり、菌が胎児に感染する場合も。羊膜に感染すると、まだ週数が十分でない妊娠に、早期破水を起こさせる場合もあります。
切迫早産と診断された母体は、通常分娩の場合と比べて重度の歯周病が多かったという結果も鹿児島大学からでています。しかし妊婦さんにアンケートを取ったところ、この事実を知っていたのはたったの35%で、残りの65%の女性たちは知らないと答えました。

■歯肉と全身の健康には深い関わりが

  3大成人病のひとつである糖尿病を発症していると、歯周病も悪化することがわかっています。糖尿病を発症していると基礎代謝が落ちるので、口内代謝の悪化につながります。そして、唾液の減少により口腔内が乾燥したり、免疫機能の低下を招くという結果になるのだそうです。歯周病治療をすれば、糖尿病が改善されるという逆思考の治療も考え始められているとか。出産を考えている方は歯肉と全身の関係をよく理解して、歯が痛くなくても歯科検診を受けたほうがよさそうです。

■体内の酸化ストレスを減らすことで改善

  酸化ストレスとは、アンチエイジングを考えるときには欠かせない活性酸素による体内悪影響のことをさします。この酸化ストレスのバランスが上手にとれている体は若々しくあり続けられ、バランスを崩すと一気に老化につながってしまうとも考えられています。
岡山大学大学院の友藤孝明先生によると、”体内のサビ”とも言われる酸化ストレスが多い人と、そうでない人を比べた場合、酸化ストレスが多い人ほど歯周病になる率が高かったそうです。活性酸素を減らそうと意識することは歯周病予防にもつながるのですね。

  気付かないうちに進行している可能性がある歯周病。妊娠を考えている方は、ぜひその前に歯科で検診を受けて、健康な赤ちゃんを産んでくださいね。

2013年12月
☆奥歯をカチカチ噛むことで操作するワイヤレス音楽プレーヤー

もうこれでイヤホンのコードが絡まる煩わしさに悩まされることはありません。アメリカのスタートアップ企業Greenwing Audio社が開発した「SPLIT」は世界初にして唯一のハンズフリー無線音楽プレーヤー。

この小さなカナル型のイヤホン自体が音楽プレーヤーになっており、左右それぞれのプレーヤーから流れる音楽を高精度水晶クロックで同期させることで楽しむことができる電子機器です。

この「SPLIT」がとってもユニークなのはその操作方法。あまりに極小なので「再生」「曲送り」などのスイッチの類が一切ありません。では一体どうやって操作するのか。なんと奥歯を噛むことによる振動の回数によって操作を行うのです。

例えばカチっと1回噛めば次の曲に移動、カチカチと2回続けて噛めば音量の調整を行うことができます。必要なとき以外はロックをかけておけば誤操作を防ぐことができます。

「SPLIT」は現在開発中です。発売が楽しみですね。

ギズモード・ジャパンhttp://www.gizmodo.jp/sp/より引用


 
2013年9月
☆大阪市に「歯神社」という神社があるのを、ご存知ですか?

正式名は「綱敷天(つなしきてん)神社 末社(まっしゃ) 歯神社(はじんじゃ)」といい、歯神大神(はがみさん)という神様が祀られています。ご利益は、歯痛鎮静・健歯護持・歯業成就・歯止祈願・商売繁盛です。
6月4日(むし歯の日)の例祭には、古くなった歯ブラシを神様にお返しして、新しい歯ブラシをいただく神事を行います。

由緒:今から数百年前に梅田一帯が大洪水に見舞われ、あわや水没するかにみえた折、地元の人間がお祀りしていたお稲荷さんの御神体である巨石(本殿地中深くに鎮座)が、流れ来る水を「歯止め」し、梅田の水没を防いだことから、歯止めの神さまとして慕われました。のちに歯止めの語呂が転じて歯痛止めにご利益があるお社といわれ、歯神社とよばれるようになりました。

綱敷天神社 御本社 大阪府大阪市北区神山町九番十一号
http://www.hagamisan.com/


 
2012年12月
☆「ジョン・レノンの歯、ペンダントに」

2011年秋、オークションで落札された故ジョン・レノンの臼歯がペンダントになり、口腔癌など口内の健康への関心を高めるため、英国各地の歯科医院を巡回している。

歯はレノンが1960年代、ハウスキーパーとして働く女性にあげたもの。2011年11月にカナダ人の歯科医Michael Zukが19万5,000ポンド(約2,500万円)で落札し、ペンダントにした。今回、口腔癌啓発月間のキャンペーンで使用されることになり、英国内の16の歯科医院で展示されるそうだ。

Zuk医師は「ビートルズの歯が、この大事なプロジェクトの役に立てて嬉しい」と話している。UKでは2010年1,985人もの人が口腔癌により亡くなっており、この数は過去10年で激増しているという。

最初にこのネックレスを一般公開した歯科医院は「地元の人たちに、手遅れになる前に口腔癌を発見するチャンスを与えることができて嬉しい。患者も素晴らしいアイディアだと思っている。ジョン・レノンの歯を首にかけて、写真を撮る人もいる」と話している。

ペンダントはアメリカのジュエリー・デザイナーAri Sofferが制作したそうだ。

日本では年間約7,000人が口腔癌に罹患し、3,000人が亡くなっています。こういった話題から日本でも、口腔癌への関心が高まるといいですね。

*BARKS(GLOBAL MUSIC EXPLORER)2012年11月3日より引用


 
2012年9月
☆「失われた歯槽骨再生★皮下脂肪から」


(図:http://www.yomiuri.co.jp)

重い歯周病で失われた骨などを、患者自らの皮下脂肪から抽出した幹細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を、大阪大歯学部付属病院(大阪府吹田市)の村上伸也教授らのグループが始めました。

 歯周病は、成人の約8割がかかり、歯を失う最大の原因になっています。感染による炎症で、歯ぐき・歯槽骨・セメント質などの歯周組織が破壊され、口臭の原因にもなります。歯周病で歯を失うのではないかと憂鬱な生活を送っている人も多いので、このニュースは朗報です。

 成人の約8割がかかる「口の生活習慣病」と言われる歯周病とメタボとの関係を一般市民を対象にした大規模調査で明らかにしたのは全国で初めて。

 今回の「幹細胞」の分化に関しては、動物実験で再生効果がすでに確認されており、2012年4月下旬、厚生労働省のヒト幹細胞に関する審査委員会に研究計画を提出しています。厚生労働省に認められれば、2012年にも研究を開始することができ、安全性や有効性を確かめることができます。

「幹細胞」とは、他の細胞の元になる細胞で、自分自身が増える複製能力と、他の細胞になる能力を兼ね備えている。「幹細胞」には、骨髄にあり赤血球や白血球をつくる造血幹細胞、肝臓にある肝幹細胞などさまざまな種類がある。

2012年6月
☆「歯周病の1番少ない県は何県?」

○○の量が日本人の基準値の3割増しだった!歯周病予防の秘訣とは?

歯周病とは、歯と歯ぐきの溝「歯周ポケット」で細菌が増殖し、歯ぐきに炎症が起きる病気。日本人の成人の約8割がかかっている病で、放置すると歯が抜けるだけでなく、歯周病菌が血液に入り込み、心筋梗塞など心臓病のリスクが高くなることも。原因は歯垢の磨き残し、喫煙、過度のストレスなど。

【歯周病が少ない都道府県ランキング】
※厚生労働省 平成20年度「患者調査」より算出
1位:山梨県 2位:沖縄県 3位:石川県

なぜ、山梨県は歯周病が少ないのか?まず思いつくのは「歯磨き」ですが、山梨県民の歯磨き回数は平均1日2回と極めて普通。では、他にどんな理由が考えられるのか?

歯周病予防のポイントは2つ。
(1)食べるスピードや食べている時間など食事の仕方
(2)どんな食材を食べているか

★甲府では、街のあちこちに「おすし屋さんの看板」がある。山梨県は日本一おすし屋さんの割合が多い。しかし、よく食べているのは…マグロ、サーモン、アナゴと他の地方でも人気のもの。お寿司で歯周病を予防しているという事は無いよう。

★無尽会で楽しく食事をする事で、歯周病菌に対抗しやすい環境を作っている

街中の料理店の看板に「無尽会」という文字が。「無尽会」とは、山梨県では当たり前に行われている同窓会のようなもの。とある無尽会の皆さんの歯周病を調べると…日本人の成人の約80%、つまり10名いたら8名が歯周病という確率のところ、平均年齢51歳の皆さんの結果は7名中2名が歯周病。約29%に抑えられていたのです。

普段からストレスがかからない環境を作り、身体の免疫力を上げれば歯周病菌が発生しても、ある程度菌に対抗できるようになると言います。無尽会の人々は楽しく宴をする事で歯周病菌に対抗しやすい環境を作っていると考えられるのです。しかし、楽しく食べるだけで歯周病を完全に防ぐのは難しい…そこで、無尽会で出会ったある方の家を訪ねることに。

★最もゆっくり食事をする県民性があった

Aさん(79歳・男性)
歯周病が無く、80歳男性の平均残存歯数が10本なのに対し、27本も歯が残っているそう。普段、どんな食材をどんな風に食べているのか見せていただくと…
●夕食前
料理が出来るまで、キュウリのぬか漬け、さきいか、落花生などを肴に晩酌するのが日課。
●夕食
豚のしょうが焼き、ポテトサラダ、トマト、もろきゅうなどヘルシーなメニュー。食事が終わったのは、おつまみを食べ始めてから1時間半後
実は、この食べている時間の長さにこそ、山梨県の方々の歯周病予防している大きな要因が隠されていました。日本全国の食事時間ランキングでは山梨県が1位。

★咀嚼回数を増やすことで歯周病を予防

Aさん(79歳・男性)
歯周病予防に重要なのは「唾液の分泌」。ゆっくり食事をする事で自然と噛む回数が増えます。すると多量の唾液が分泌され、歯周病菌を殺菌しやすくなると言うのです。日本人が1回の食事で噛む回数の平均は620回。Aさんは2066回と、日本人の平均咀嚼回数の3倍以上噛み、唾液を多く分泌していました。甲府市の方々37名に唾液量検査を行ったところ、約84%の人が基準値をクリア。唾液量の平均は基準値の約1.3倍(3割増し)という結果に。

山梨県の歯周病予防の秘訣は、食事時間をゆっくりとる事で歯周病予防に十分な唾液を出し、無尽会のような気の置けない仲間と食事をすることで歯周病への抵抗力が上がっていると考えられます。

【名医が解説!】家庭でも簡単に出来る唾液量アップ術!
1.具材を大きく切る
2.繊維を残すように切る(人参ならタテに切る)
3.噛みごたえのある食材を入れる(きのこ、ごぼう、レンコンやイカやホタテなどの魚介類など)

(参考:2012年8月14日 テレビ:みんなの家庭の医学)

2012年6月
☆歯周病とメタボの関係

このほど、歯周病とメタボの関係がある学会で発表されました。新聞にも掲載されましたのでご存知の方も多いでしょう。内容は以下の通りです。

重い歯周病を患う人ほど、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になる確率の高いことが、滋賀県長浜市民約6000人に対する調査でわかった。
 成人の約8割がかかる「口の生活習慣病」と言われる歯周病とメタボとの関係を一般市民を対象にした大規模調査で明らかにしたのは全国で初めて。
 京都大医学研究科の別所和久教授らが実施。2009〜10年度、40歳以上の長浜市民6627人(男性2170人、女性4457人)について歯周病の程度を「0〜4」の5段階で評価し、腹囲などによるメタボ診断を行った。
 その結果、程度が「4」と最も重い歯周病患者でメタボの割合(男性21%、女性6%)は、歯周病でない人や「1〜2」の軽い患者の数値(同16%、同3%)に比べて高かった。メタボになるリスクは、「4」の歯周病の男性で1・3倍、女性で1・5倍になるという。別所教授は、「歯周病になるとかむ力が落ち、栄養のバランスが崩れるためだろう」という。
(2012年5月16日15時16分 読売新聞)

みなさん、いかがですか?歯は大切でしょ?歯周病が進むとメタボになるかもしれませんよ。そうならないように、いつもの歯科医院に行ってしっかりとお口のチェックをしてもらいましょうね。

2012年4月
☆あの音がなくなれば!?

虫歯治療の時のあの音。

あの音がダメで歯科治療をためらってしまう人が結構いるって聞きますが、あなたは大丈夫ですか?そういう人に福音となる新たな装置が開発されました。仕組みはノイズキャンセリングヘッドホンと同じように装置に内蔵されたマイクとチップで音の波形を分析し、それと反対の波形の音を作り出すことによって例の音を打ち消すというものです。それだけなら従来のものと変わりませんが、この装置の新しいところは、ノイズ全般ではなくタービンやバキュームの音だけを聞こえなくするところです。その他の音は聞こえるのでドクターやアシスタントの話しかける声はちゃんと聞こえるそうです。更にこの装置のすごいところは【アダプティブ・フィルタリング】という技術で音の周波数が変化してもそれに追随して例の音を消し続ける事ができることです。ここが画期的だと思います。

そもそも、この発明はドライバーが緊急サイレンを聞けるようにしながら不快なロードノイズを除去するシステムを開発している自動車メーカーのロータス社に触発された、ロンドン大学キングスカレッジ歯科大学教授ブライアン・ミラーの発案によるものでした。その後、ブルネル大学、ロンドンサウスバンク大学で工学の研究者との10年にも及ぶ共同研究によりプロトタイプが作られています。残念ながら、この画期的な装置は現在市販されていませんが、発明者であるキングスカレッジ教授ブライアン・ミラーは言っています、「多くの人々はあの音のせいで必要な治療を先送りしています。このデバイスは、その恐怖を過去のものにする可能性がある。」と、この装置が改良実用化されることにより、歯にトラブルを抱えているのに、例の音が怖くて歯医者に行けないと言った方々が少しでも少なくなればいいですね。

PHYSORG.com:New device set to combat fear of the dentist drill(英語)

2011年12月
☆歯痛で男性死亡 「歯の病気が深刻な症状をもたらす」

米オハイオ州シンシナティの男性(24)が8月31日、歯の感染症で死亡したことを同市の大学病院医師が語った。 死亡した男性は2週間前に親知らずが痛み始め、歯科医は抜歯をする必要性を告げたが、男性は痛み止めだけを服用していた。痛み止めは効果があったものの、感染は拡大し、最終的に男性の脳に達した。米カリフォルニア大学サンディエゴ校の歯科医、アービン・シルバースタイン氏は、「歯の病気が深刻な症状をもたらすことを人びとは知らなさすぎる。多くの人が歯の疾病で命を落としている」と語った。 (米Global Post, 2011.9.3)

http://www.globalpost.com/dispatches/globalpost-blogs/weird-wide-web/kyle-willis-toothache-health-care

虫歯は感染症です。放置することにより全身に感染が広がってしまうこともあります。大昔は虫歯が死亡原因のトップでしたが、現代でしかも先進国のアメリカでさえ、数年に一度このような報告があります。時間が無いから、治療がイヤだからと先延ばしにせず、虫歯は早めに対処するようにしてください。

2011年6月
☆歯科医に行くのをギリギリまで我慢する人、増加!

不況の影響で、歯の健診や治療を受けるのを控える人が増えているという。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えている。

英国歯科医師会(British Dental Association)によると、同医師会の質問に答えた歯科医251人のうち3分の1が、「ここ12ヵ月間で、ぎりぎりまで治療に来なかった患者のために緊急治療を行わなければならなかったケースが増えた」と答えていたという。また、3分の2が、「治療を先延ばしにしたり、予約をキャンセルする患者が多い」と答えていた。

同会理事長のスージー・サンダーソンさんは、「歯科治療を先延ばしにして、目先の家計を節約しようとする人がいるのは理解できる。ただ、これは定期的な口腔内検査を怠ることになるので、問題がその分大きくなり治療費がかえって高くついてしまうことに繋がる」と、忠告している。


いかがですか、みなさん。ちゃんと、定期的に歯科健診に行きましょうね。

2010年12月
☆体外で培養、歯を完全再生=マウスで成功、人への応用目指す−日歯大

マウスの歯の一部を体外で培養し、完全な歯を再生することに世界で初めて成功したと、日本歯科大生命歯学部の中原貴教授と同大新潟生命歯学部の佐藤聡教授の研究チームが3日までに明らかにした。今後、インプラントや入れ歯に代わる人の歯の再生医療として臨床応用を目指す。

中原教授らによると、生後5日のマウスの歯冠(歯の先)を、人間の歯と骨をつなぐ歯根膜の細胞を培養して作ったシート状のもので包むなどして特殊な培養液に入れた結果、1か月でほぼ完全な形の歯が再生した。歯の根元である歯根や歯の土台となる歯槽骨、歯根膜も形成された。

条件が整えば、100%近い成功率で再生。再生した歯をマウスの前歯を抜き移植したところ、抜け落ちることなく正常に機能したという。

中原教授は「歯冠、歯根、歯周組織の全てを試験管の中で作り、歯全体を再生することが期待できる」としている。

歯の再生研究では、これまでに東京理科大などの研究チームがマウス体内での再生に成功している。

(2011年1月3日 時事)


☆チャーチルの名演説を支えた入れ歯、210万円で落札

英国のウィントン・チャーチル元首相の入れ歯が2011.1.19日、ロンドンのオークションに掛けられ、1万9200ポンド(約210万円)で競り落とされた。(AFP通信)

入れ歯はチャーチルが第2次世界大戦開戦の少し前から使い始めた。幼児から歯の不具合に悩まされてきたチャーチルが、演説の際にうまく発音できるよう、歯科医によって特別にデザインされた。黄金の入れ歯のおかげでチャーチルは有名な演説をし、ナチスの空爆で疲弊した国民を鼓舞した。

(記事:asahi.comより)

AFPBB newsの動画

2010年12月
☆いい歯の日 犬も歯が命 高齢化で歯周病増加 「磨く習慣を」教室続々

少子高齢化が深刻化する中、ペット犬の世界でも高齢化が進み、深刻な病気につながりかねない「歯の老化」を予防する取り組みが人気を集めている。
8日は「いい歯(11・8)の日」。犬の歯科検診や歯磨き教室を行う動物病院も増えており、獣医師らは「ワンチャンにも歯磨きの習慣を」と呼びかけている。

社団法人・ペットフード協会の平成21年度の調査によると、全国の飼育犬1232万2千匹のうち、シニアとされる7歳以上の犬は45.8%。高齢化に伴い、歯周病の犬も増えている。歯周病は放置すれば心臓や腎臓の疾患につながりかねないという。

愛犬の健康を守るデンタルケアに、飼い主も真剣だ。2歳のポメラ二アンと歯磨き教室に参加した淀川区の会社員、常世昌志さん 悦子さん夫婦は「歯肉炎になりかけていると診断され、心配。大事な家族なので、一緒に歯磨きを頑張っていきたい」

獣医師の栗原さんは「今はペットが家族に一員となり、ケアに関心が高い。愛犬と長く一緒に生活するためにも、根気よく続け、習慣化してほしい」と話す。

(2010年11月8日 産経新聞 より)

人間の場合は、義歯なりインプラントなりで失った歯を補うことが出来ますが、犬の場合は手を使うことが出来ないので、取り外したりする義歯は無理です。近い将来、犬にインプラントが施術される日が来るのでしょうか。
ともかく、人も犬も日々のブラッシング習慣を守り、いくつになっても自分の歯で食事が出来るように頑張ってください。

2010年9月
☆アメリカ人が日本人の長寿の理由を分析 「秘訣は食卓にあり」

世界保健機関(WHO)が10日に発表した「2010年度版 世界保健統計」によると、日本人の平均寿命は83歳で、WHO加盟193か国のうち、1位だった。健康ライフとスキンケアに関する米国のブログ「skincare.body-money.com」では、日本人の食生活と老化防止についてつづっている。

 ブログの筆者は、日本人の長寿の秘訣は食卓にあると述べている。日本人は、競争社会で激務をこなしていても、健康的な食事に留意しているとし、毎日の日本人の食事は、健康的で若々しく、細身なボディを保つのに適しているという。また栄養価が高く、満足感の得られる食品を選び、食べることに喜びを感じていると説明。
  また米国の研究によると、ほとんどの病気や病原菌と戦う体の免疫力は、人の食生活に深く関連するという結果が発表されたとし、日本人女性の乳がんを発症する可能性は、米国人女性の5分の1といわれるが、乳がんは、脂肪過多の食品を摂取し過ぎることに起因し、欧米の食事に比べて日本の食事は脂肪分が少ないと指摘している。

筆者は、一般的に日本人女性は40代になっても20代に見えるといわれるが、日本の食生活は病気を遠ざけ、若さと活力を保つ秘密があると述べている。その一例として、海藻やワカメスープは甲状腺の機能によいとされ、ジャガイモには自然の老化防止作用、豆腐は抗がん作用と健康促進によいなどを挙げている。また大部分の日本人は加工食品やジャンクフードを避ける傾向にあるなどの見方を示している。

このように評価されている日本人の食事です。健康に留意し、バランスのとれた食事でずっと楽しみたいですね。

2010年6月
☆入れ歯を入れたロバの話

東京の上野動物園の資料室にあるロバが静かに眠っている。このロバの名前は"一文字号"。実はこのロバ、世界で始めて入れ歯を入れたロバなのだ。
 入れ歯に至った経過を説明しよう。このロバは、1935年、北京の郊外で生まれた。日本軍の物資輸送で活躍したとのことで、1941年に上野動物園に送られてきた。動物園では、子ども達を乗せた馬車を引き人気を集めていた。ところが1962年のある日、ポップコーンを喉に詰めて死にそうになった。喉に詰めた原因、それは歯が悪かったことだ。1935年生まれで、1962年のことだからロバの年齢は27歳。しかしロバは、年に3歳歳をとる。人間で言えば80歳強になる。歯が悪くてもおかしくない歳なのだ。
 当時の動物園の方々は、なんとかロバをもう一度噛めるようにしてやりたいと思われた。そこで東京中の歯科医や歯科大学に連絡し、ロバの入れ歯を作ってくれる歯科医を捜した。ロバに入れ歯なんて…。ロバの治療をしてくれる歯科医は簡単に見つからなかった。「それでは私が・・。」と名乗りをあげたのが、東京医科歯科大学に勤務しておられた故石上健次先生。この先生、後に昭和天皇の御殿医をもされた名医である。

ロバの治療の様子を教えていただくため、先生の診療室を訪問した。先生は、当時の写真を一枚一枚感慨深げに眺めながら、苦労話を語られた。以下、先生から伺った内容である。

ロバの歯の検診をしたところ、入れ歯を入れるために不都合な歯があった。しかしその歯を抜くと、高齢のためにショックを起こす可能性があった。そこで入れ歯を入れやすいように歯を削り、歯の型を採ろうとした。しかし、ロバの大きな歯型を採る道具(トレー)がないので、歯科の材料会社にお願いして、特製のものを作っていただいた。型を採る材料(印象材)を口の中に入れたら、きっとロバは嫌がるだろう。「暴れたりしまいか・・。」と心配だったが、印象材のにおいが気に入ったか、じっと固まるのを待っていたとのことだった。むしろたいへんだったのが、歯の噛み合わせの高さを決めるときだった。噛み合わせが高い入れ歯をいれると、噛めないだけでなく、すぐに壊れるだろう。なにしろロバは、何も言ってくれない。おまけにロバの顔の長さは四十センチもある。この状態で噛み合わせの高さを決めるのが至難の技だった。

次は、入れ歯の歯の部分である。人間の場合、あらかじめ人工の歯があるが、ロバにはない。そこで他のロバの口元を写真に撮り、一本ずつ歯をロウで作った。やっとのことで入れ歯は完成した。もっと心配なことがあった。本当にロバが入れ歯を入れてくれるのだろうか?

 しかしその心配は杞憂に終わった。ロバは入れ歯を入れた数分後、草を食べ始め、誰もが喜んだとのことである。

野生動物は、歯を失うと生命にかかわると言われるが、ロバの一文字号は、入れ歯を入れることによって健康を取り戻したのである。さてこのロバは、それから何年生きることができたのであろう?
 残念ながら、3年後に亡くなった。実はこのロバ、羊と一緒に飼われていたのだが、ある日羊が柵を飛び越えたのを見て、自分も超えようと思ったらしい。ところが柵に足を引っかけ転倒した。これが原因で腸ねん転で死亡した。柵を飛び越えようとしなければ、天寿をまっとうできたかもしれない。
 入れ歯を入れて元気になったロバの物語。とってもほほえましい話しである。しかし総入れ歯は、自分の歯と比べて約二十%しか噛むことができない。やはり自分の歯に優るものはないのである。

2010年4月
☆演説上手で恐れ知らずの総統ヒトラーも歯医者だけは怖かった

数千万人の血に染まり史上最も恐れられた独裁者の一人として知られるアドルフ・ヒトラー。民衆の前では「恐れ知らずの勇敢なリーダー」というイメージを提示した彼も歯医者に対する恐怖だけは生涯克服できなかったようです。

ヒトラーの歯医者嫌いは内輪では有名だったそうです。20年間お抱え歯科医だったヨハネス ブラシュケの手記には「痛みに耐えきれず、単純な歯根管の手術を8日間に分けておこなった」ことや、「膿瘍(のうよう)や歯周病があり、非常に臭い息の持ち主だった」ことが記されています。
 ブラシュケはお抱え歯科医であることを非常に誇りに思っていましたが、ヒトラーのほうはというとブラシュケに会わねばならない機会を忌避していたようです。
 ブラシュケの記録によりますと1944年だけでも10箇所に詰め物をしています。また、右側にブリッジを装着していて、同年7月20日の暗殺未遂の際には、破片が顔に当たりブリッジがずれてしまって非常な痛みに苦しんだそうです。
 ブラシュケは、ヒトラーの歯周病や歯のトラブルの主な原因は、第一次世界大戦前のウィーンで浮浪人のような生活を送っていたときの粗末な食生活のせいだろう、とも書き留めています。

(2009年12月11日 GIGAZINE より)

いかがですか?ヒトラーとてやはり人の子。昔の歯科技術ならヒトラーもさぞかし辛かったことでしょうね。でもみなさんは大丈夫!現代の歯医者さんは優しくて痛くない治療を心がけていますよ。

2010年3月
☆ストリート歯科医が繁盛? インド

最近、独特の計算方法や教育システムなどで話題を集めるインドですが、インド北部の都市、シーク教徒のメッカとして知られるアムリツァルではめずらしい露店があるそうです。

インドでは正式な訓練を受けず、歯科技士や歯科助手として働きながら治療技術を身に着けた人たちが、路上で歯科治療を行っている。
1日に150ルピー(約300円)ほどの収入があるという。約5ルピー(約10円)で歯のクリーニングを施術してもらうことができる。

(2009年07月06日 20:28 発信地:アムリツァル/インド AFPBB News)

日本では、明治維新以降、歯科医になるには、国家試験に合格しなければならないと法律で定められています。
治療費は格安!?ですが、日本でストリート歯科医にかかることは難しいそうですね…

インド・アムリツァル(Amritsar)の路上で歯を治療するKulwant Singhさん(左、2009年7月4日撮影)。
(c)AFP/NARINDER NANU

2010年1月
☆かむ効果 ストレス抑え口も清潔

会社で残業中に煮詰まってイライラしたとき、ガムをかむと、なぜか作業がはかどったことはありませんか。
「ガムをかむと緊張を和らげるセロトニンいう物質が脳内で増えて、ストレスが緩和されます。」こう話すのは、神奈川歯科大の小野塚実教授だ。

たとえば大きな音を聞いて血圧が上がったり、心拍数が増えたりした人がガムをかむと、値が正常に戻った。マウスでもかみ合わせを悪くすると、ストレスの指標となる副腎皮質から分泌されるコルチコステロンの血中濃度が高まることが実験で確かめられた。

かむことは記憶力アップにもつながるそうだ。ガムをかんでいる人の脳のようすを調べたら、記憶にかかわる「海馬」という部分の活動が高まっていた。お年寄りの記憶力を調べる実験では、ガムをかんでいないときより、2分間かんだ後の方が成績が高かった。

マウスでも奥歯を抜くなどすると、記憶力が大きく低下した。ところが記憶力が正常時の20%まで落ち込んだマウスでも、歯を治すと、1週間後には記憶力は約35%にまで回復した。小野塚さんは「かむことは脳の活性化につながる。認知症予防の効果も期待できます」と指摘する。

鶴見大歯学部付属病院の斎藤一郎病院長によると、唾液は消化を助ける酵素を含むほか、口の中の細菌の増殖を抑えて粘膜を保護する役目もある。斎藤さんの「ドライマウス外来」には唾液の分泌が減り、口の中の渇きを訴える人が多く訪れるが、その9割は唾液腺に異常はなく、生活習慣やストレスなど複合要因のよるもの。唾液は「口の中の健康を維持するバロメーター」(斎藤さん)だ。

日本では古くから、かむことが長生きのひけつとさせてきた。平安時代から、年2回の「歯固めの日」に硬いもちや昆布などを食べて長寿と健康を祈る習慣があった。

(2009年 朝日新聞掲載)

よくかんで食べることにより、消化が良くなる、歯ぐきやあごの骨を丈夫にする、だ液の分泌を促す、脳を活性化するなど様々なよい効果があります。ゆっくり食べることで満腹感が得られ、ダイエット効果も期待できるようです。ゆっくりしっかり噛んで健康的な毎日を送りましょう。

2009年12月
☆2500年前の歯の装飾 《古代メキシコ》

for National Geographic News
Photograph courtesy Jose C. Jimenez Lopez
May 19, 2009
(ナショナル ジオグラフィック協会 HPから)

ネイティブアメリカンは2500年も前に既に高度な歯科医術を有していたことが明らかになった。
メキシコ南東のチアパス州で発見された頭蓋の歯には、当時の技術を駆使して派手な装飾物が埋め込まれていた。

今回の調査は、写真の標本をはじめ、メキシコ国立人類・歴史学研究所(NIAH)の数千点に及ぶ歯の所蔵品を対象に行われた。その結果、北アメリカ南部の古代人は、歯に刻み目や溝を施したり、宝石などの装飾物を埋め込むために“歯医者”に通っていたことが判明した。所蔵品の大半は詳細な発見場所が不明だが、16世紀にスペイン人が征服する前のメソアメリカと呼ばれる地域に暮らしていた人々のものである。

最近この調査結果を発表した同研究所の人類学者ホセ・コンセプシオン・ヒメネス氏は、スペインからのメールインタビューに次のように答えている。

「大半は男性だが、彼らがいつもファッションに気を使っていたのは確かだ。これは社会の階級を表すものではなく、単に装飾のためだ。事実、現在のメキシコにあるパレンケ遺跡の寺院で発見されたマヤの女王“レッドクィーン”のミイラや、当時の王族の歯にはそういった装飾がない」。

以前にもメソアメリカの遺跡から、儀式用の義歯が埋め込まれた歯科医術の例が確認されている。

この歯医者は、黒曜石などの堅い石を用いたドリルのような器具を使用し、歯に穴をあけることもできたようだ。

「痛みはハーブを原料とする一種の麻酔で和らげたと考えられる。開けた穴に固定された翡翠(ひすい)などの装飾用の石は、樹液や化学物質、骨粉を混ぜて作られた樹脂製の接着剤で固定されていた。歯の解剖学的構造についても高度な知識を持っていたようで、例えば穴は中心の歯髄に達する前で終わっている。感染症や歯の欠損、損傷を防ぐ術を知っていたのだ」とヒメネス氏は語った。

2009年11月
☆自分の歯を目に移植、失明から視力回復 米女性

米マイアミ大学(University of Miami)バスコム・パルマー眼研究所(Bascom Palmer Eye Institute)で記者会見するシャロン・ソーントン(Sharron Thornton)さん(2009年9月16日撮影)。
(c)AFP/Getty Images/Joe Raedle

【9月17日 AFP】約9年前に失明した米国人女性(60)が、歯を用いた人工角膜の移植によって視力を回復したと、手術を行った米マイアミ大学(University of Miami)バスコム・パルマー眼研究所(Bascom Palmer Eye Institute)の医師らが16日、明らかにした。

ミシシッピー(Mississippi)州在住のシャロン・ソーントン(Sharron Thornton)さんは、2000年にスティーブンス・ジョンソン症候群にかかり、失明した。角膜移植や一般的な人工角膜は拒絶反応があったという。
 そこで医師らは、ソーントンさんの犬歯を周囲の骨ごと取り出し、形を整えたのち、穴を開けてそこに光学レンズをはめ込む手法を取った。この手法では、レンズをはめた歯は患者のほおまたは肩の皮下に移植され、歯とレンズがしっかり結合するまで2か月間放置される。こうしてできあがった人工角膜に細かい処置を施した後、目の中心に移植した。
 包帯は2週間前に外されたが、ソーントンさんはその数時間後に物体や人を認識できるようになり、2週間後の今では新聞も読めるまでになった。「まだ見たことのない7人の孫たちの顔を早く見たい」と話しているという。

この手法は、もともとイタリアで開発されたが、米国では今回が初の実施。患者本人の歯を使用するため、角膜移植への拒絶反応がある人でも大丈夫だという。(c)AFP

(2009年09月17日 15:26 発信地:マイアミ/米国AFPBB News)

参考
スティーブンス・ジョンソン症候群( - しょうこうぐん、Stevens-Johnson syndrome、SJS)は皮膚や粘膜の過敏症である多型紅斑の一種。皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)ともいう。生命に危険が及ぶ。原因はウイルスの感染、薬剤の副作用、悪性腫瘍、または原因不明な場合がある。

副作用の場合はペニシリン系・セフェム系の抗生物質セフジニルやゾニサミド、カルバマゼピン、フェノバルビタールといった抗てんかん薬または非ステロイド性抗炎症薬、その他原因となる薬物は1100種類以上あるという。

症状:紅斑、水疱、糜爛が皮膚や粘膜の大部分の部位に広く現われることに加え、高熱や悪心を伴う。また、皮膚や粘膜だけではなく目にも症状が現れ、失明することもあり、治癒後も目に後遺症が残りうる。致死率は患部が体表の10%未満の場合なら5%。

提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今後、どんなことに利用できるようになるのか期待してしまいますね。その時のためにも自分の歯は大事にしたいですね。

2009年08月
☆幼児の歯磨き:相次ぐ事故 歩き回り転倒、歯ブラシでケガ!!

子どもが歯磨き中に転倒し、歯ブラシでケガをする事故が相次いでいる。
「歯磨き中に転び、歯ブラシが口の中に刺さって重傷を負った」(2歳女児)▽「歩き回って布団につまずき、歯ブラシで口の中を切った」(1歳男児)。東京消防庁は今年初めて、歯磨き中の事故の実態を調べた。その結果、08年に都内(東久留米市、稲城市、島しょ部を除く)で病院に搬送された6歳以下の子は48人いた。このうち7割が1〜2歳。死亡例はなかったが、折れた柄が深く刺さると重大事故になる恐れもある。

日本小児歯科学会が96年、歯が欠けるなどして受診した18歳未満約1200人を調べた際にも、3歳未満が6割強を占め、多くは歯ブラシによるものだった。歩くことが未熟な乳児期に集中するのが、歯磨き事故の特徴だ。 典型的な事故は、立って歯ブラシをくわえたまま歩き回り、転んだりつまずいたりするケース。だが親が上の子をひざに乗せて歯を磨いている最中に下の子が抱きついたため、上の子が歯ブラシで口の中を切った事故もあった。座っていても、きょうだいがいる場合は注意が必要という。同学会の朝田芳信理事長は「転倒などの衝撃で乳歯を失えば、言葉の発音や永久歯の歯並びなどにも悪影響が出る。親の目の届く範囲で歯磨きをさせるように心掛けてほしい」と呼びかける。

(2009年7月22日 毎日新聞掲載)

事故防止のポイント

歯ブラシが口の中に刺さって重症となった事故も発生していることから、保護者等は幼児の歯ブラシ使用に際して十分な注意が必要です。

  1. 幼児は転倒しやすいので、歯ブラシを口に入れたまま歩きまわらせない。
  2. 歯磨き中に誰かが接触して受傷した例があることから、保護者等は乳幼児の歯磨きに際して、十分に注意を払う。

2009年05月
☆松村さん救ったAEDとは

3月下旬の東京マラソンで走行中に倒れて意識不明になったタレントの松村邦洋さん(41)がAED(自動体外式除細動器)によって一命を取り留めたことが話題になった。

AEDってどんな装置なの?

東京都の同マラソン大会本部によると、松村さんは、号砲がなってから約2時間半後、約15キロ地点で立ち止まり、崩れるように倒れて意識を失った。心拍、呼吸が止まっており、ただちに近くを自転車で走っていた救護隊が駆けつけ、AEDを使用。松村さんは心拍が戻り、病院に搬送。4月3日無事退院した。

マラソンのような激しい運動は心臓に大きな負担がかかる。心筋梗塞などから、全身に血液を送り出す心臓の心室が不規則に細かく震える心室細動を起こしやすい。心臓のポンプ機能が失われ、救命率は心停止から1分ごとに約10%ずつ低下する。

そこで、心臓に電気ショックを与え、心室細動を取り除くのが「除細動」だ。

以前は医療従事者しか使えなかったが、2004年7月、一般人にも使用が認められた。

電器店などでも売られ、1台30〜40万円程度で個人でも買える。
学校や空港、駅などに広く置かれるようになり、設置台数は9万台以上という。

約3万5000人のランナーが参加した東京マラソンでは、約1キロおきにボランティアがAEDを持って待機。 松村さんを救ったAEDを背負った自転車隊も加え、計61台で万が一の事態に備えていた。 実は一昨年の第1回大会でも、2人のランナーがAEDで命を救われている。

(2009年4月9日 読売新聞掲載)

最近よく目にするようになったAEDですが、救急現場で一般の人でも簡単に安心して除細動が行うことができるように設計されています。

みなさんも、倒れた人を救うために、勇気を持ってがんばってみてください。
なお、興味のあるかたは、安全で効果的に行うために、救命講習などの受講をお勧めします。

2009年03月
☆「人間ココナッツ皮むき機?!」、歯を使い6時間500個でギネス記録

最近、お昼の人気番組で有名人の方々がギネス記録に挑戦する企画が放送されていますが、皆さんご存知ですか?ギネス記録にも、ほんとにいろいろな記録があるものですね。そこで歯に関する新しいギネス記録についてご紹介します。


(2008年12月3日撮影)

パナマ市北方約100キロの町、コロンで地元住民を前に、歯だけを使ったココナッツの皮むきを披露するAndres Gardinさん。地元では「人間ココナッツ皮むき機」として知られているGardinさん、2008年9月に6時間で500個のココナッツの皮を歯でむいたとして、ギネス世界記録に認定されたそうです。(AFPBB News 2008年12月08日 14:44 発信地:パナマ市/パナマ)

他にもクアラルンプールで重量297.1トンの列車を歯で2.8メートル引っ張ったリシュナン・ベルさんの記録がギネスブックに登録されているそうですが、どちらの記録も歯科医師からみると背筋が寒くなります。

条件としては生活歯(中の神経が生きている歯)で、人工の詰め物やかぶり物が装着されていなくて、歯周病も全くない・・ということになるのでしょうが、歯にとって絶対良いわけがありません。歯が折れたり、抜けたり、へたをすると顎関節にも障害が出てしまう可能性があります。よい子はマネをしないようにしましょう。

有名人でなくても「歯は命」ですよ!

2009年01月
☆タバコの煙で歯周病進行!

現在、世の中の流れはどんどんと分煙、禁煙という方向に傾いております。最近では居酒屋でもタバコを吸ってはダメというところがあるとか。それでも、日本の受動喫煙対策は先進国の中でも最低レベルにあるようです。ということで、今回はタバコと歯周病の関係についてのお話です。

タバコの煙の害によって歯周病が進行することを、ブラジルの研究グループが動物実験で証明し、米国歯周病学会誌に発表しました。

歯に糸を巻いて歯周病を起こしやすくしたラットを使い、@高濃度のタールやニコチンを含むタバコから出る煙を吸わせるグループ、A低タール、低ニコチンのタバコから出る煙を吸わせるグループ、Bタバコの煙にさらされないグループの3群に分けて飼育し、1か月後の歯の状態を調べました。

歯周病の進行を表す指標として、どれぐらい歯が植っている骨(歯槽骨)が溶かされるかという数値を用いました。その結果は、@のグループが7・40平方ミリメートル、Aのグループが6・51平方ミリメートル、Bのグループが5・74平方ミリメートルでした。この数値より、高濃度のタールやニコチンを含むタバコほど、歯槽骨を多く溶かすことがわかります。(2007年4月6日 読売新聞より)

この実験からも、やはりタバコは歯周病のリスクを高めることがお分かりになるかと思います。世の中の非喫煙の流れは、様々なタバコの害が明らかになってきたからで、タバコを吸っている方は、自分の健康を守る為にも禁煙に挑戦してみましょう!!

2008年10月
☆歯とメタボとの関係は?

天高く馬肥ゆる秋、食べ物がおいしい季節になって食欲も旺盛なことでしょうね。気がつけば○キロ太っちゃった、とならないように注意して下さい。巷では「メタボ」や「メタボリック」という言葉が定着してきましたが、みなさんはもう既に「メタボ健診」を受けられましたか?

この「メタボ健診」とは2008年4月より始まった「特定健康診査」と「特定保健指導」のことをいい、生活習慣病予防のために厚生労働省の取り決めによってできた新しい健康制度のことです。

「メタボ健診」の中の「特定健康診査」はいわゆるメタボリックシンドロームを未然に防ぐため健康診査です。では、メタボリックシンドロームと歯は何の関係もないじゃないか、と思われる方もおられるかもしれませんが、そうではありません。

日本歯科医師会のホームページの中に興味深い記事を見つけましたので紹介いたします。

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◎歯の健康とメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは肥満、高血糖、高血圧などの危険因子が重なった状態のことをいいます。これらの危険因子が重なることにより、「脳卒中」「心筋梗塞」「糖尿病」などの生命にかかわる病気の発症する確率が、格段に高くなります。

国内外の疫学調査から、糖尿病(高血糖)や肥満のある人には歯周病が多く、しかも重症になりやすいことがわかっています。その一方で、様々な研究から、自分の歯でしっかり噛んでゆっくり食事をすることが肥満の予防につながることが明らかになっています。

また、近年、糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理を行なうことにより、血糖コントロールが改善したとの報告がなされており、糖尿病(高血糖)と歯周病の間には双方向の関係があるのではないかと注目を集めています。なによりも、メタボリックシンドロームの要件である、肥満(内臓脂肪の蓄積)、高血糖、高脂血、高血圧のすべてに深く関連しているのが食生活であり、バランスの取れた適切な食事を摂るためには、歯の健康が欠かせません。


生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防を進めるための基本は「バランスの取れた適切な食生活」であり、それを支える入口・土台ともいえるのが「歯の健康」なのです。

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いかがですか? 「歯の健康」って大切ですね。実はメタボリック予防の第一歩は、「歯の健康」から始まるのですね。みなさんもかかりつけの歯科医院にて“すこやかな歯や口”のために健診を受けてみられてはいかがですか?

2008年8月
☆歯の中に受信機?!

“インプラント”という物を知っていますか?

インプラントとは人工器官の総称で、歯科の世界では『人工歯根』などで皆さんに良く知れ渡っており、『入れ歯』や『ブリッジ』と違い、顎の骨に直接植えつけ、より良く噛めるもというものです。普通の人ならそれで充分満足するのですが…世界にはいろんな人がいるものです。


イギリスのとある研究者がこの『インプラント』に受信機を入れて、『噛める』だけでなく『通信』にも使おうと考えた人もいるのです。(MITメディアラボ・ヨーロッパの研究より)

人間の体は電気を通しますので体がアンテナになり、音は受信機自体が振動し、その振動が顎の骨を通して耳の奥(内耳)まで伝わり音が聞こえるそうです。(骨伝導)


今は既に実用化に向けてという段階まで進んでいるということですが、その気になる実用方法は「サッカーなどのフィールド競技での指示」「携帯プレーヤーのヘッドホン」また、他の人に迷惑をかけない「目覚まし時計?」などさまざまです。ほかに「授業中に好きな音楽をこっそり聴いたり」「仕事中に株式情報を聞いたり」「怒られている時に落語を聞いて気を紛わしたり」といろんな場面で重宝しそうですね。

ただ、これは信号を『受信』するだけで『送信』までは出来ないそうです。

しかしながら外側から見えない『歯』の中までそんな利用の仕方をするとは、さすが『ジェームス・ボンド』を生んだイギリスならではですね。

2008年3月
☆『歯のX線写真を利用した遺体の身元確認システム』、神奈川歯科大が開発!

災害時のご遺体の身元確認が、大幅に短縮されるシステムが開発されました。

神奈川歯科大学の研究チームが、災害犠牲者の歯のX線写真による身元確認作業の時間を大幅に短縮するシステムを開発しました。研究チームによると、新たに開発したコンピューターシステムにより、自動的に犠牲者の歯型を読み取り、不特定多数の歯科記録と照合、4秒以内に身元確認が可能になります。今現在は、地震や航空機事故などで多数の犠牲者が出た場合、専門家が遺体の歯型を歯科医師から提供されたレントゲン写真や歯牙所見と比較して、身元確認を行っています。この方法では数週間の時間を要する上に、完全に信頼できるわけではありません。今回開発されたシステムを使用すれば、信頼度を上げ時間の短縮にも繋がることが期待されています。

(平成19年11月28日 AFP通信より)

歯は人体中、最も硬く熱に強い組織であるため、白骨状態や焼死体の場合でも歯の保存状態は良好です。また、日本ではほとんどの人が歯科治療を受け、カルテやX線フィルムが歯科医院に保管されていることが多いと言えます。歯の形や治療痕の状態は、指紋のように2人と同じ人はいないため、遺体の歯の状態と照合することにより身元が確認できるのです。

過去、昭和60年8月12日、日航機が群馬県御巣鷹山に墜落炎上し520名が亡くなる大惨事が発生しました。その際、ご遺体の身元確認作業は非常に困難でした。そんな中、約45%に相当する233名のご遺体の身元が歯科の資料から確認され、結果として法医歯科学の重要性が社会に認められることになりました。

今後このようなシステムの導入により、膨大な時間を要していた身元確認作業が短縮され、正確さも増していくのではないでしょうか。

2007年12月
☆『口をのぞけば家庭がみえる』

11月は「児童虐待防止推進月間」でしたが、以前朝日新聞の天声人語に次のような文章が掲載されました。

「口をのぞけば家庭がみえる」。小児歯科にかかわる人の間で、そんなことが言われている。治療をしないまま、たくさんのムシ歯が長く放置されている。口の中が不潔で歯垢(しこう)がべったり張りついている。こんな時、保護者に子育ての様子をたずねてみることも提唱されている
▼3年前、暴力や育児放棄などから保護された子どもを東京都と都歯科医師会が調べたところ、ムシ歯や未治療の歯が目立った。「歯科の現場で児童虐待のサインを見つけられるかもしれない」と、各地の歯科医師会では、異変を発見したら連絡するよう会員に呼びかけるところも出始めた
▼「でも、もう一押しが足りません」と千葉県歯科医師会長の岸田隆さんは言う。昨年から注意を促しているが、報告はまだ一件もない
▼「そもそも、進んで治療に来る子の家庭に問題がある可能性は低い」と岸田さんはみる。発見の一つの鍵は乳幼児に一斉に行う歯科検診だが、十数%は会場に来ない。色々な事情が考えられるが「やはり、その十数%に問題が潜んでいるのではないか」
▼未受診の子を訪ね歩き、歯を診て、保護者とも言葉を交わしてみてはどうか、と岸田さんは提案する。子どもたちを救う大きな手だてになるのではないかと、目下、県に予算を組んでくれるよう求めているところだ
▼昨年度の児童相談所への虐待相談は全国で約3万3千件。十数年で30倍に増えた。心を凍らせた子どもは、まだたくさんいる。「無関心ではいられない」。岸田さんの言葉は、大人一人ひとりに投げかけられている。
(2005年9月28日掲載)

保護者の皆さんが、子どもの歯の仕上げ磨きをしたり、子どもに歯みがきの習慣を身に付けさせるのは大変根気のいる作業です。「口をのぞけば家庭がみえる」と、ひとことで済ませるのは簡単ですが、そこには各家庭でのいろいろな状況があり、それを正確に知るのは容易なことではありません。しかし確かに、ひどいむし歯になっても歯医者さんに連れて行ってもらえなかったり、べったりと汚れが付いたままになっていたり、歯磨きの習慣ができていなかったりということが児童虐待のサインである可能性はあるでしょう。

吹田市では1歳半・2歳半・3歳半歯科健診、就学時健診、6歳臼歯健診、学校健診を行っています。この健診時に、担当歯科医師は放置された多数のむし歯がないか、極端にお口の中が汚れていないかなど、児童虐待の可能性にも注意して健診を行っています。このように児童虐待の早期発見のためには、いろいろな分野での連携が必要とされています。

2007年9月
☆オーケストラも「歯が命」
   歯の状態で音色も変わる−大阪センチュリー交響楽団員が語る歯の健康−


 ひところ、「芸能人は歯が命」というCMが話題を集めましたが、実は音楽家も「歯が命」。普段から歯の健康には気を付けている人が多いそうです。歯と音楽のかかわりについて大阪センチュリー交響楽団のメンバーにお聞きしました。

★合同練習前は歯みがきタイム

1989年に発足した大阪センチュリー交響楽団の楽団員は、年間公演数約90回というハードスケジュールをこなすそうです。音楽家も体カ勝負なので日々の健康管理に気を配る一方「歯の健康」についても同様に大事に考えている楽団員も多いとのこと。「練習が始まる午後1時前になると、うがいや歯みがきをする人が増えます。あちらこちらで、歯ブラシを動かしている団員をよく見かけますよ」と事務局長さん。「演奏前にはしっかり歯みがき」が楽団員の中で浸透しているようです。

★歯を抜くと音色が変わる管楽器

 オーボエ奏者のMさんの場合は深刻な状態に陥ったことがあります。13年前、前歯がむし歯になり、それが原因で口元が腫れて、楽器を吹くことができなくなったのです。「仕事ができないということですから、そのときは本当に大変でした。もともとむし歯ができやすい体質のようで、それからは1日に数回磨いています。子どもたちにも『むし歯ができないようにちゃんと磨きなさい』と声をかけています。」とのことです。

★あごで楽器を支えるバイオリニストにも影響

 バイオリニストのSさんは、歯みがきグッズを「インターネットでプロ用を買う」という凝りよう。一見関係がなさそうな弦楽器でも、バイオリンはあごと肩で楽器を支えるので、口の中の状態が演奏に影響します。
「バイオリニストは右と左では形が変わるほど、あごに力を入れでいます。以前、歯を抜いたことがあるのですが、あごの感覚が今までと違ってびっくりしました。調子を取り戻すまで、ある程度の時間が必要でした。」今は5種類の歯みがきグッズを携帯し、演奏旅行でも必ず持っていくそうです。

「歯の状態で音色も変わる」楽団員の方は、歯にとても気を使っておられるようですね。みなさんも歯を大切にする習慣を持って下さいね。

(大阪府歯科医師会 歯の新聞より)

2007年7月
☆歯周病治療で血糖値にも影響!!

歯周病は、歯の周囲の歯ぐきなどに細菌が感染して起こる感染症ですが、最近になって、口の病気としてだけではなく、糖尿病や肥満、脳血管疾患など、さまざまな全身性の病気と密接な関係にあることが明らかになってきました。

海外の調査では、糖尿病患者の歯周病の発症頻度は、そうでない人の約2倍といわれています。糖尿病が歯周病に影響を与える仕組みについては、複数の説があります。例えば、高血糖状態が続くことで口の中が乾燥しやすくなり、歯周病の原因菌が繁殖しやすくなるという説や、高血糖状態によって全身の免疫機能が低下し、さまざまな感染症が起こりやすくなるためとする説などです。

一方、歯周病を治療することで血糖値が改善したという研究結果も報告されています。これは、岡山大を中心に、歯周病を合併した糖尿病患者13人を対象に行われた研究です。歯周病の治療は、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきの間の溝に、歯科用抗菌薬のミノサイクリン(商品名:ペリオクリン)という軟膏を週に1回局所投与する方法で行われました。
その結果、血糖値のコントロール状態を示す幾つかの血液検査の数値が、すべて改善したということです。

歯周病の人では、歯ぐきで炎症を起こしている部分が、糖尿病を悪化させる“おおもと”になっているといわれています。ここから、歯周病の原因菌が作り出す毒素や、炎症反応によって生じたさまざまな物質が血液中に入り込み、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうということです。

つまり歯周病と糖尿病は、相互に影響を及ぼしあっているということが明らかになってきました。

健康診断で「血糖値が高い」などと指摘されたり、病院を受診して「糖尿病の可能性がある」などと言われた場合には、血糖値だけに気を配るのではなく、定期的な歯のケアも忘れないようにしたいものです。特に、歯ぐきからの出血や腫れを自覚したら要注意です。できるだけ早く、歯科を受診された方がよいでしょう。

2007年5月
☆『カタツムリとヘビの歯』

都会ではあまり見かけなくなりましたが、カタツムリには右巻きと左巻きのものがあり、右巻きのものが圧倒的に多いそうです。東南アジアには、カタツムリだけを食べるセダカヘビ類の仲間がおり、あごでカタツムリの殻を砕くことができないため、肉を殻から引き抜いて食べています。

八重山諸島にすむイワサキセダカヘビの場合、這っているカタツムリに背後から近づいて、頭を左に傾け、尾の根元にかみつきます。カタツムリはかみつかれたまま殻の中に引っ込みますが、ヘビは殻の中に引き込ませた下顎を左右交互に動かすことで、殻の中身を引き出して食べてしまうのだそうです。

殻が右巻きのカタツムリを食べるイワサキセダカヘビ
歯の数の多い右下のあごを主に使って、カタツムリを殻から引っ張り出す。

京都大と信州大の研究チームが、この仲間のヘビ14種の標本で下あごの歯の平均本数を調べたところ、 八重山諸島にすむイワサキセダカヘビで右約25本に対して左約18本だったのをはじめ、12種で右側の歯が多いことが分かりました。残る2種は左右でほぼ変わらず、殻が退化したナメクジを餌にしていました。

さらに、イワサキセダカヘビ4匹に、右巻きと左巻きの両方がいるカタツムリを計100回以上与えて、捕食する様子を観察したところ、右巻きが相手ならヘビはうまく下あごを使って殻から肉を引きずり出して食べるが、左巻きを食べようとすると、かみつく際に頭を左に傾けるという行動をカタツムリの巻き方向に合わせて変えることができないために、殻から引っ張り出すのに手間取ったり、食べるのに失敗することが分かりました。

これらの事柄から、セダカヘビ類が右巻きのカタツムリを効率的に捕食するために、左右の歯の数や捕食行動を「右利き」に適応進化させたと結論づけられました。

一方で、東南アジアには他の地域と比べると、カタツムリに左巻きの種が多く見つかるそうです。このことは、ヘビが“右利き”に進化したため左巻きが有利になり、その結果、カタツムリの左巻きへの 進化が促進されたことを示唆しています。

動物の進化には、このような相関関係があることがよくわかりますね。

2007年1月
☆『早食い』は肥満の素?

昔から一般的に「早食いは太る」と言われますが、それは本当のようです。「肥満と食習慣との関連性」について(財)ライオン歯科衛生研究所と東京歯科大学社会歯科学研究室の石井拓男教授との共同研究が行われ、その結果が発表されています。

それによると

  • サラリーマンにおいて「早食い」と「肥満」は高い相関がある。
  • 「よく噛む」ことは、「インスリン」の分泌量を抑え、少量の食事で満足感を得ることできる。
  • 「早食い」の人は、「子どもの頃からの習慣なので改善しにくい」と考えている。
などが明らかにされています。

また、小学生の「肥満」と「早食い」などの生活習慣との関連性についても、最近、調査が行われました。
まず、食生活に関するアンケート結果と「肥満」との関係では「食べる早さ」と「肥満」との間に強い関連性が認められ、サラリーマンにおける研究結果と同じ結果が示されました。

一方で、今回の調査では一般的に肥満との関係が指摘されている「おやつの回数」や「夜食」の有無との関連性は認められなかったようです。

肥満に関する指標は、学童の肥満度の指標としてよく使われるローレル指数:【(体重(kg)/身長(cm)3×107】を用いています。

発表された結果をまとめてみると、
  • 「早食い」の子どもほど、肥満度(ローレル指数)が高い。
  • 「一口の量が多い」子どもほど、肥満度(ローレル指数)が高い。
  • 「おやつの回数」や「夜食」と、肥満度(ローレル指数)には有意な関連性は認められない。

やはり、「よく噛んで、ゆっくり食べる」ことを幼い頃から習慣付けることが、将来の肥満防止に繋がり、ひいては健康を維持する「基本的な生活習慣」のひとつとなるようですね。

2006年10月
☆“8020運動”と医療費の関係

“8020”は「ハチ・マル・ニイ・マル」と読み、“8020運動”とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。『80歳になっても20本以上自分の歯が残っていれば、食事も楽しく、より健康で過ごすことができますよ。』ということで、日本歯科医師会と厚生労働省が推奨している運動です。

では、実際に80歳を越えて20本以上自分の歯が残っている方は、そうでない方に比べてより健康なのでしょうか?それについて、たいへん興味深い調査結果がありますのでご紹介しましょう。
(1)兵庫県歯科医師会の調査
兵庫県歯科医師会の調査では、「8020」を達成している人(80歳で20本以上の自分の歯を持つ人)と、達成していない人(19本以下の歯しか持っていない人)との間で、病院や診療所への通院回数、支払った医療費、その他がどれ程違うかについて、第1回(2001年5月)と第2回(2002年5月)の2回の調査を行っています。

◎第1回(2001年5月)の調査結果
・8020達成者の方が、通院日数は少なかった。
・8020達成者の方が、医療費は21%近く少なかった。

◎第2回(2002年5月)の調査結果
※残っている歯の数の「多い人」と「少ない人」に分けて比較した結果
・残っている歯の多い人は、少ない人より入院日数が26%近く短かった。
・残っている歯の多い人は、少ない人より医療費が14%近く少なかった。
2)福島県歯科医師会の調査
◎8020達成者と非達成者の年間総医療費の比較

        非達成者        614,376円
        8020達成者      475,380円
                   差 が 約 14万円 / 年間
(3)熊本県阿蘇郡の資料より
下記のグラフは、平成9年度の阿蘇郡の資料(阿蘇郡地域歯科保健連絡協議会調査)です。80歳以上の「8020達成者」群と「8020非達成者」群とで、年間の医療費の平均を調査したところ、「8020達成者」群の方が医療費が低く抑えられていることがわかると思います。



このような調査結果からも、“歯とお口の健康”が高齢者の全身の健康にも大きな関連があることがお分かりいただけるでしょう。
2006年7月
☆『キシリトール』ってご存知ですか?

◎キシリトールとは、白樺や樫などの樹木から採れる成分を原料にした天然素材の甘味料で、多くの果物や野菜にも含まれています。たとえばいちご100gの中には362mg、ほうれん草100g中には107mgのキシリトールが含まれています。
◎キシリトールはスッとした爽やかな冷涼感のある甘みがあり、甘さは砂糖と同じくら  
いで、カロリーは砂糖の75%です。
◎キシリトールを摂ると、どうして「むし歯予防」になるの?
◎キシリトールは何から摂ればいいの?
長時間、口の中に留めておける方が効果が高くなりますし、唾液をより多く分泌させるためにもキシリトール入りのガムを噛むのが一般的です。他に、タブレット等もあります。

※ここに注目!!
市販のキシリトール製品には甘味料にキシリトール以外の糖分も含まれているものがあります。甘味料にキシリトールが50%以上(できれば100%)使用されているものを選びましょう。
どんなふうに食べたらいいの?
1.食べる回数は?
むし歯予防のためには、一日3回、1粒を毎食後に噛むと効果的です。むし歯になりやすい方や積極的にむし歯予防をしたい方は、1日5回、毎食後と間食後、おやすみ前に1粒を噛むことをおすすめします。一度にたくさん摂るより、一日に何度かに分けて摂りましょう。
2.噛む時間は?
キシリトールの成分はおよそ数分で流出しますが、よく噛んで、唾液をたくさん出すことも、むし歯予防に大切なこと。ガムを噛む場合は、味がなくなってもそのまま5分〜10分噛むことをおすすめします。
3.摂る期間は?
キシリトールを食べると、2週間で歯垢が減りはじめ、3ヶ月ほど経つとむし歯になりにくくなるといわれています。でも、やめるとしばらくして再びむし歯菌が増え始め、むし歯になる危険性も高くなります。むし歯予防のためには、まずは毎日、続けて摂りましょう。
◎キシリトールガムを噛んでいればむし歯にならないの?
むし歯になる可能性はあります。キシリトールにはむし歯の抑制効果があることが認められていますが、むし歯予防に一番大切で効果があるのは、歯ブラシによる丁寧なブラッシングであることをお忘れなく。

キシリトール使用は、むし歯予防の効果を高める追加型のむし歯予防法であると理解してください。
2006年5月
☆『歯の銀行』ってナ〜ニ!?

 『歯の銀行』とは、何らかの理由で抜かれる健康な歯を自分のために冷凍保存しておき、将来、むし歯や事故などで歯を失うことになったときに、保存しておいた「自分の歯」を解凍して再利用しようというシステムです。
まるでSF小説の中のお話のようですが、現実のものとなりつつあります。

『歯の銀行』による歯の再利用の仕組みは次の通りです。
 まず、親知らずや矯正治療で抜いた歯を『歯の銀行』に預けると、磁場を使ったプログラムフリーザーで歯を凍結、次いでマイナス150度で長期にわたって保存されます。預けられた歯は将来、むし歯などで歯を失ってしまったときに解凍され、抜けた部分に移植できます。
 ただし、預けることが可能なのは、移植による生着が可能な健康な歯に限られ、したがって、上下の親知らずや、歯列矯正のために抜歯される上下の小臼歯が保存の対象となります。
 このような「歯の再利用」を可能にしたのは「歯周組織の再生技術」と「組織を壊さない冷凍・解凍技術」です。
 今までは抜歯の際に損傷した「歯根膜(歯の根と骨の間にあってクッションのような役割をする重要な組織)」をそのまま移植するとうまく生着しない場合がありました。しかし抜歯によって歯根膜の傷ついた歯にコラーゲンの一種を塗布し、特殊な培養液で2〜3週間培養することによって歯根膜の再生に成功したとのことです。
 次の難関は冷凍技術です。通常の冷凍方法では組織内の水分が凍結、融解する過程で細胞を破壊してしまう恐れがあります。そこで弱い磁場を加えながら数日間かけて温度を下げ、最終的には摂氏マイナス152度で保存するというシステムが開発されました。
 現在の課題は「歯の搬送」にあります。抜いた歯を培養処理するまでに時間がかかりすぎると歯根膜細胞が死んでしまったり、修復できないほど損傷が広がってしまう恐れがあります。また将来、解凍して本人のあごの骨にもどすときにも遠方までの搬送が問題となります。
 しかし、「歯根膜には、歯を介して噛む刺激を脳へ伝えるセンサーのはたらきをする細胞があることがわかっており、心身の健康のためにも人工的な歯より自分の歯を活用するのが理想的である。」と、さらに研究が進められています。
 こうして「自分の歯を預けておいて再利用する」という夢が実現しようとしています。(実はこのシステム、2004年4月1日に、世界でも初めて広島大学で事業化されています。)
2006年4月
☆花粉が舞うと、『歯周病』になる!?

「風が吹くと桶屋が儲かる」ということわざがあります。
風が吹くと埃が舞って人の目に入り、目が悪くなり・・・紆余曲折を経て最終的に桶屋が儲かるというものです。
それでは皆さんは「花粉が舞うと、歯周病になる」というのはご存知でしたか?
 花粉が舞って花粉症になると鼻が詰まる。そうすると口で呼吸をすることが多くなるため、口の中が乾燥してきます。通常より水分(唾液)が少なく細菌が繁殖しやすい湿度となった口の中は、歯のまわりに歯垢がついて、最終的に歯周病になる恐れがあるということです。
 歯周病は放っておくと、命をも脅かす恐ろしい病気に発展する可能性もあります。歯周病菌は口の中だけでなく血管の中にも入って行きます。歯周病菌が血管に入ることで、インスリンの働きを阻む物質が増えて糖尿病にかかりやすいといわれているのです。また血栓を作りやすくし、心筋梗塞などにかかる可能性もあり、「歯周病は全身の病気と深くかかわっている」という考えが、医師の間にも広まりつつあります。
 そんな恐ろしい病気になる可能性のある歯周病に、成人の約80%以上がかかっているといわれています。歯周病を予防するには、当然の事ながら歯をこまめにきちんと磨くことと、水分を多く摂ったり唾液が常に出ている状態を作ることが重要です。
その他に、歯周病予防に強力な味方となる食べ物もあります。フラボノイドが含まれるお茶は有名ですが、わさびや大豆製品が効果的なのは、あまり知られていません。わさびには強力な殺菌効果があり、大豆には歯に良い『グリシン』という物質が含まれています。また、ヨーグルトも歯に良い食品のひとつとされています。腸の働きを良くする代表選手であるヨーグルトが、歯周病にどのように働くのかピンと来ない方もいらっしゃることでしょう。ここで再び“桶屋の法則”。腸の善玉菌が増えると免疫力が向上し、口の中の悪玉菌である歯周病菌の繁殖を抑えることができるのです。その一方で、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、酸を作りエナメル質を溶かすのでノンシュガーでも食べた後に歯を磨かないでいると危険です。要するに、体に良い食品はきちんと食べて、食後の歯と歯ぐきのケアは忘れない、それが大切なのです。

 これからは、「花粉が舞うと、歯周病になる」、「歯周病は万病のもと」という新たなことわざを覚えるとともに、今まで以上にお口のケアを心がけましょう。

(参考―日歯広報より)

 

2006年2月
☆風邪をひかないビタミンは?

★『ビタミンCを大量にとれば風邪をひかない』
ビタミンCが酸化する過程でできる物質が風邪ウィルスの核酸を破壊し、風邪ウィルスを退治します。また、ビタミンCを大量にとると、ウィルスなどの外敵をやっつけるインターフェロンという物質がふえます。インターフェロンはNK細胞(ナチュラルキラー)細胞と呼ばれる免疫細胞によって作られ、ビタミンCはそのNK細胞を増やす働きがあります。
そのために必要なビタミンCの量は1日に1〜2gといわれています。成人の1日必要量は100mgですから、しっかりビタミンCをとりましょう。
ビタミンCを多く含む食品は パセリ、ブロッコリー、ピーマン、小松菜、キウィフルーツ、いちご、みかん等です。食事だけではなかなか1〜2gもとれないので、上手に栄養補給食品を使いましょう
★風邪予防にはビタミンAも効果があります
ビタミンAは、風邪ウィルスの浸入口である鼻やのどの粘膜を丈夫にする働きがあります。多く含む食品はモロヘイヤ、ほうれん草、にんじん、春菊、小松菜、レバー、うなぎです。ビタミンAもしっかりとって風邪を予防しましょう。
★風邪にすぐ効くビタミンは?
体内に侵入した風邪ウィルスと戦うのがNKという免疫細胞が作り出すインターフェロン。そしてNK細胞を増やす働きがあるのがビタミンC。つまりインターフェロンの生産を促進するビタミンCは、風邪の予防に役立つだけでなく、治療にも効果を発揮します。
風邪は予防が大切ですが、もしひいてしまったら、早めに治すのが大切。『風邪をひいたら何よりも休養が第一』といわれます。しっかりビタミンCなどの栄養をとって、早めに寝てください。
また、風邪で弱った体力を補う意味から、ビタミンB群も摂って下さい。ビタミンB群は玄米、胚芽米、全粒パン、黒パンに多く含まれています。
★風邪予防の基本は
うがい、しっかり野菜を食べる(ビタミンCやAを摂る)、十分な睡眠を確保する。昔からいわれていることですが、大切なことですね。

今年の冬は風邪しらずでいきましょう!

2005年11月
☆ナポレオンの歯が270万円!?

ナポレオン・ボナパルト ナポレオン・ボナパルト(1769年−1821年)のものとされる歯が11月10日、英ウィルトシャー州スウィンドンで競売にかけられ、22,600ドル(日本円:約270万円)で落札されたそうです。

競売に掛けられたのは上あご右側の犬歯で、1815年にワーテルローの戦いで連合軍に敗れた後、セントヘレナ島に流刑となったナポレオンの医師バリー・オマーラ先生が、1817年にナポレオンの口から抜き取ったものとされています。ナポレオンはこの歯が抜き取られた4年後、1821年に死亡しています。
ナポレオンの歯 歯を所有していたオマーラ先生は、その歯をナポレオンの一番下の妹キャロラインと結婚していたナポリの国王の側近マケローニ将軍に渡し、最後の所有者は1956年にマケローニ将軍のひ孫から譲り受けたということです。

ナポレオンの歯
鑑定士のクリス・オルベリー氏は、「ナポレオンが1816年当時、歯痛に悩まされていて、それが壊血病と診断された口内炎のせいだったことは歴史的に知られている」と指摘しており、 1821年の死去までにナポレオンの肉体はボロボロとなって、歯ぐきは柔らかく、出血しやすく、歯は抜けやすくなっていたと云われています。

さすがのナポレオンも歯痛に耐えるのは不可能だったようですね!
2005年9月
☆顔のシミを防ぐビタミンは?

日焼け予防 チャントしましたか〜!

ビタミンCはシミの予防に効果的!
なぜシミができるか考えて見ましょう。強い日光を受けると日焼けするのは、皮膚の中のメラノーゲンという無色の物質が褐色のメラニンに変わるからです。そして皮膚の深い部分の真皮にメラニンが散らばって、シミやソバカスができるのです。
ビタミンCはメラノーゲンがメラニンになる反応を抑制し、シミができるのを防ぎます。シミ予防には1日2000mgのビタミンCをとるといいそうですよ。
多く含む食品は パセリ、ブロッコリー、ピーマン、小松菜、キウィフルール、いちご、みかん等です。食事だけではなかなか2000mgもとれないので、上手に栄養補給食品を使いましょうね。

出来てしまったシミにはビタミンEが有効!
ビタミンEは、毛細血管を広げる作用があるので、真皮の毛細血管も拡張させて血流をよくすると考えられています。シミが増えて悩んでいる人はビタミンEをしっかりとってくださいね。
ビタミンEを多く含む食品は ピーナッツ、アーモンド、緑黄色野菜、穀物です。
若返りのビタミンと言われています。

歯ぐきの出血が治るビタミンはビタミンCがいいですよ!
歯を磨いたり、リンゴをかじったときに歯ぐきから血が出るのは、ビタミンC欠乏症の壊血病の前兆です。壊血病になると歯ぐきから血が出るだけでなく、ぶつけた覚えもないのに体のあちこちにアザができたりします。壊血病がビタミンCの欠乏が原因であることが解明されているため、この病気で苦しむ人はほとんど見られなくなりました。しかし皆無ではありません。たとえばビタミン先進国の欧米では、「独身者壊血病」という病名があります。都会の独り住まいで外食が多く、つい偏った食生活になりビタミンC不足になって歯ぐきから出血してしまう−こうした男性を皮肉った呼び名で、本当に発病者がたくさんいるわけではありません。日本には軽いビタミン欠乏状態の人が多いです。
2005年08月
スペースシャトル
☆宇宙でむし歯が痛んだら!?

スペースシャトル「ディスカバリー号」に乗り込んだ日本人宇宙飛行士、野口聡一さんが宇宙で大活躍してくれましたね。日本人としてたいへんうれしいニュースでした。

ところで、宇宙に行くには健康な体だけではなく、健康な歯でなければならないことをみなさんはご存知ですか? 宇宙飛行士の選定基準のひとつに「むし歯のないこと」が挙げられているのです。

健康な歯を持っていても宇宙空間はむし歯になりやすい所のようです。原因として考えられるのは、一つ目として宇宙食がやわらかく歯に付きやすいこと、二つ目は無重力で唾液が浮いてしまい、たまった感覚がなく無意識に飲み込まないので、むし歯菌が洗い流されないからです。

では宇宙で突然、歯が痛くなったらどうするのでしょう?

土星 宇宙では気圧の関係で地上にいるより歯が痛くなりやすく、もちろんすぐに歯医者さんに駆け込むこともできません。少しの痛みであれば痛み止めを飲むようですが、どうしても我慢できない痛みの場合、なんと他の宇宙飛行士が歯を抜くのだそうです。宇宙飛行士の訓練の中には、歯を抜くための訓練もあります。

仲間に歯を抜かれたくないからかどうかはわかりませんが、宇宙飛行士は宇宙空間でもむし歯にならないように歯のケアを行っています。宇宙では歯ブラシを動かすと体がグルグルと回ってしまうため、体を固定させて歯ブラシを小さく動かすよう工夫をしながらみがくのがコツだとか。

21世紀、宇宙への旅がいよいよ現実のものとなりつつあります。もしかすると将来宇宙旅行にいくかもしれない・・・。そんな時、むし歯で仲間の荒療治を受けないためにも、いつも健康な歯でいられるように、歯とお口のケアを心がけましょうね

参考資料「ようこそ!歯のふしぎ博物館へ」 岡崎好秀 著

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