社団法人 吹田市歯科医師会
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平成27年度第5回学術講演会

開催日時:平成28年2月16日(火)

歯周治療レベルアップ  21世紀の科学で語るペリオドントロジー
−最新病因論に基づいた診断・治療・生涯管理−

今回は、大阪大学歯学部附属予防歯科学分野 天野敦雄教授をお招きし、「歯周病レベルアップ 21世紀の科学で語るペリオドントロジー ―最新病因論に基づいた診断・治療・生涯管理―」という演題でご講演いただきました。

歯周病因論は、「けずる・ぬく」マイナス的治療から「再生」プラス的治療へ、または、疾患治療から豊かな人生を守る治療へと、21世紀になりだいぶ変遷してきました。例えば、サイトカインFCF-2や腹部脂肪からの幹細胞を用いた再生療法は、実現にまで近づいてきています。ただ、2001年にギネスブックに人類史上最大の感染症として認定された、歯周病は、現在でも日本成人の半数近くが罹患しており、喪失してからのインプラント成功を目指すだけでなく、喪失しないように歯周病対策していく必要があります。

歯周病の原因論・発症機序にはじまり、治療として、歯周ポケット内縁上皮潰瘍面閉鎖による出血停止を図り、健康的なバイオフィルムを目指していくことを教わりました。天野先生が取り組んでいる予測歯科とは、発症診断・予後予測に基づいた歯周病治療を目的としており、病原性憎悪につながるPG2型の検出に注目しているそうです。PG2型が存在すれば、オッズ比44倍とかなり歯周病ハイリスクになることがわかっており、検出された場合、再度の検査は無意味で、継続的なSPTが必要とのことです。口臭の診断についても講義していただき、口臭の診断をした後、硫化水素臭、つまり舌苔が原因の場合は、舌苔除去の指導を行う、メチルメルカプタン、つまち歯周病が原因の場合は、超音波スケーラーによるポケット内のメチルメルカプタンの洗浄により、患者のモチベーションをあげ、継続的な歯周病治療につなげていくことを教えていただきました。

歯周病は毎日の診療においても頻度が多く、今回の講義で多くのヒントを教えていただいたと思います。とても内容の濃い講演で時間を感じない大変有意義なものとなりました。


(学術研修委員会 松本浩)
 

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