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平成23年度 第5回 吹歯学術講演会 聴講報告

開催日時:平成24年2月10日(火)

「とりあえずスプリント?もう一度スプリント治療を考える」

平成24年2月10日(金)に第5回吹歯学術講演会が開催され、講師に大阪大学歯学部付属病院 口腔補綴科 講師・外来医長 石垣尚一先生をお招きし、「とりあえずスプリント?もう一度スプリント治療を考える」と題してご講演いただきました。

顎関節症患者に対するスプリント治療の歴史は古く、デザイン、使用目的、使用材料の異なる様々な口腔内装置が存在する。しかし適応症例の選択を誤ったり、特定の装置をあらゆる患者に用いたりすると、歯の移動、下顎位の変位等有害事象が発生してしまった例も多く見受けられる。

講演では、スプリントの種類、作用機序、エビデンス、治療法が紹介された。 治療にスプリントを選択する際には何を考えるのかが重要で、咀嚼筋障害、顎関節障害、顎関節症の症例問わず、顎関節症の治療にスプリントは有効か?どんなスプリントを使うか?どんな効果があるのか?スプリントで下顎位を決めて良いのか?エビデンスの為の介入の等価性などを慎重に考慮する必要がある。また、スプリントを使用した後に何が起こるかという可能性を考えることが重要で、下顎頭の位置変化、咬合高径の挙上、認知のひずみの自覚、悪習癖の認知等がある。

顎関節症の治療法としては、患者教育と、自己管理認知行動療法、薬物療法(特にアセトアミノフェン=商品名:カロナールが有効)、関節の保護としてスプリント療法、咬合治療、外科的介入等があげられる。

スプリント療法の目的は、主に顎関節の保護(転位した円板の整位)や歯および補綴装置の保護だということを明確にすることが重要である。

スプリント療法は万能ではなく、スプリントを使用しないかぎり治らない顎関節症もまた存在しない。何を目的として、どのようなデザインや材料を採用するかが重要である。 明日からの臨床に役立つ有意義な講演会でした。


(8班 平良 淳)
 

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