社団法人 吹田市歯科医師会
TOP 会の紹介 医院案内 健診と活動の紹介 お知らせ 歯科情報Q&A 会員専用ページ 口腔ケアセンター リンク集
医療・保健関係者への情報
平成19年度 第5回吹歯学術研修会 聴講報告

ホワイトニングと審美修復

平成19年8月28日(火)

講師に、大阪歯科大学歯科保存学講座講師の白石 充先生をお招きし、「ホワイトニングと審美修復」と題してご講演いただきました。
ホワイトニングには、歯面清掃、漂白、歯面コート、審美性修復が挙げられます。患者さんの審美的欲求の要因として、着色、変色、欠損(歯牙実質欠損等)があり、これらにどの方法を選択するか、どの程度患者さんが満足できるかが重要です。着色、歯石、歯垢沈着、表面の色素沈着「コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコのタール」についての処置は、歯面清掃、歯石除去、漂白となります。
歯質の変色「テトラサイクリン・加齢・外傷・抜髄」については、軽度なら漂白・審美性修復、アマルガム・サホライドは、審美性修復となります。欠損・硬組織疾患・虫歯・エナメル質形成不全・酸蝕症・修復物などは審美性修復となります。
漂白法には、オフィスブリーチングとホームブリーチングがあり、併用する場合もあります。

  • オフィスブリーチングでは、歯の表面に漂白剤(35%過酸化水素+α)を塗布し、光を照射します。
  • ホームブリーチング法は、家庭において、歯列に合わせて作製したトレーに漂白剤を注入し、1日2時間程度、数週間装着します。

天然歯の漂白による歯の色について、患者さんの気になっている部位と内容の確認してから、求めている白い歯のイメージを聞き、漂白で得られる歯の審美性と、修復物による違いを説明します。
歯の色の見え方は、周囲の環境やお化粧、隣接歯、歯肉の色、などにより異なります。それを患者さんに理解してもらうため、写真撮影や色調の確認なども必要です。
人の目に映る歯の色にはエナメル質表面の直接反射、象牙質からの内部反射、周りの歯 肉の色、歯髄の色、隣接歯の修復物の色、光沢、透明感、蛍光性、皮膚の色、口紅の色、照明の違い、見る角度、見る人による違いがあり、十分注意してカウンセリングする必要があります。

カウンセリングする際にシェードガイド(vita)を明度の順に並べた物を、
B1→A1→B2→D2→A2→C1→C2→D4→A3→D3→B3→A3.5→B4→C3→A4→C4
準備しておくと、明度の確認に便利で、シェイドガイドを添えて写真撮影すると確認しやすい。

刺激性の薬物を使用するにあたり、過敏な人も存在します。漂白後の歯には一時的に知覚過敏が、発生することがあります。(特に下顎はエナメル質が薄いため起こりやすい)処理や処理後に過敏症状等が認められた場合、その時点で、中断することもあります。漂白当日と翌日はコーヒー、紅茶、赤ワイン、オレンジジュースなどの食事制限が必要です。
テトラサイクリン変色歯や、切端部と歯頸部で色が違う歯などは、漂白では満足な成果が得られない場合もあり、漂白終了後、周囲の修復物の再製が必要になる場合もあります。漂白は終了後戻りすることがあり、半永久的なものではないため、メンテナンスの必要性があります。前処置として、漂白後の周囲の歯の色調にあわせて、再度充填を行う必要があることも説明したうえ、漂白剤の侵入の危険があるう蝕の修復、辺縁漏洩が懸念される充填物の再充填をおこないます。
歯肉炎等が認められる部位では、浸潤液などにより、漂白剤の漏洩が起こりやすいので、必要に応じて歯周治療を先行することがあります。漂白法は歯を削らないとはいえ、薬剤によりエナメル質表層は、酸に対して非常に弱い状態になっているため、フッ素ジェル、フッ素入り歯磨きなどによる歯質の強化が必要です。
各手法において、カウンセリングを十分にすることと、メンテナンスの必要性を理解してもらう事により、口腔内の関心度が高まります。



(学術研修委員会
担当 三木 秀冶、崎中 仲晃、築谷 康二、渡瀬 憲之、中川 正敏、中野 雅由、加藤 一成)

TOP | 会の紹介 | 医院案内 | 健診と活動の紹介 | お知らせ | 歯科情報Q&A | 会員専用ページ | リンク集 |
社団法人 吹田市歯科医師会